新主将就任の高嶺朋樹が決意表明「キャプテンじゃなくても引っ張ろうと思っていた」
■キックオフ2025(1月26日、札幌文化芸術劇場 hitaru)
北海道コンサドーレ札幌の新チーム発表イベント「キックオフ2025」が26日に開催され、MF高嶺朋樹(27)の主将就任が発表された。ベルギー1部リーグから古巣復帰したレフティーは、ピッチ内外での貢献を力強く誓った。
沖縄1次キャンプ最終日に通達
重責を力に変え、背番号6が躍動する。通達されたのは沖縄1次キャンプ期間中の24日、ガンバ大阪との練習試合後だった。
宿舎行きのバスへ乗り込む直前に岩政監督から呼び止められ、「『主将をやってもらいたいんだけど、どう?』と言われて、もちろんやらせていただきます」と、二つ返事で大役を引き受けた。
古巣復帰を決めた時点で強い覚悟
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実力、人間性ともに申し分なし。肩書きの有無にかかわらず、チームリーダーとしての強い覚悟を持っている。
「移籍を決めた段階で、クラブを引っ張っていきたいと思っていた。岩政さんから伝えられて責任が湧いてきましたけど、キャプテンじゃなくてもピッチ内外で引っ張ろうと思っていた。自分自身は変わらずやっていきたいなと思っています」
副主将の選手たちと共にチーム一丸へ
頼れる男たちが、新キャプテンを支えてくれる。岩政監督は高嶺の主将就任を明かした直後に大﨑、深井、中村の副主将就任を発表。年齢、実績、人格とあらゆる要素を加味した組閣は、選手たちを一致団結させる。
高嶺は「自分1人じゃ全部をまとめることはできない、そんな能力はない。(大﨑)玲央くんはもうチーム引っ張ってくれる選手ですし、(深井)一希くんもそう。(年下の中村を含め)パって見たときにすごくバランスはいいんじゃないかなと思います」と全幅の信頼を寄せ、今後のチームづくりを思い描いた。
人生初の挑戦
ユース時代も含めて、キャプテン稼業は人生初の挑戦だ。長く主将を務めた宮澤ら先人たちの立ち居振る舞いを参考に、理想のキャプテン像を追いかける。
「(宮澤)裕樹さんは多くを語らないけど、大事な場面で出てきて、みんなをまとめる一言を言う方だった。自分もピッチ内外で貢献して、チームメートから信頼されるような存在になりたい。(選手としても)キャプテンだからって試合に出られるわけではないので毎日の練習からアピールして、チーム力を向上させたいと思います」
言葉、背中、プレー。高嶺ならば、あらゆる方法でメッセージを伝えられる。古巣愛を貫いてカムバックした男は「苦しいときもあると思うけど、サポーターと一緒に必ずJ1昇格をつかみ取りたい」。クラブの支柱となり、札幌の歴史に新たなページを刻み込む。