キャンプ初1軍スタートの福島蓮 頼りにするのはあの先輩「器用で、うらやましいです」
同学年トリオ揃って1軍スタート「初めてなので緊張感」
日本ハムの福島蓮投手(21)が27日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行い、初の1軍スタートが決まった春季キャンプへ向け準備を整えた。同学年の達孝太投手(20)、柳川大晟投手(21)も同じく1軍スタート。「初めてなので緊張感はあります」と言いつつも、「同級生が2人いるので大丈夫です」と笑顔を見せた。
昨季は12試合登板 プロ初勝利含む2勝
今季が高卒4年目の右腕。昨季は開幕前の3月に支配下昇格を果たし、12試合に登板してプロ初白星を含む2勝をマークした。長期間、1軍の戦力となり、主力級の選手との交流も増えた。2月1日からキャンプインする沖縄・名護は慣れない環境だが「知っている人も話せる人もいるので。まあまあ、何とか、その辺は大丈夫です」と不安はない。
「ちゃんと答えてくれるか分からないですけど」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
特に心強い先輩がいる。今季の開幕投手に決まっている金村尚真投手(24)だ。昨年中、エスコンフィールドへ通勤する際に免許がなかった福島は、金村に車で送迎してもらうことも多かった。優しく話しやすい兄貴分の存在は貴重。キャンプで何か困りごとが発生した際には「開幕投手に頼ろうかなと思います。(質問に)ちゃんと答えてくれるか分からないですけど、頼りやすいです」と、背番号24を頼りにするつもりだ。
開幕投手をリスペクト「全部聞きたい」
技術面でも、開幕投手から吸収できることは多い。「変化球とかは教えてくれるので、(キャンプ中に)いろいろ聞きます。(手先が)器用ですよね。うらやましいです。やっぱりカーブのことは聞きたいですね。でも、全部聞きたいです」と力を込めた。
ちゃんとインコースに行きます
紅白戦での同期対決も歓迎だ。先日、同学年の有薗から「(同期の投手と)対戦したい。絶対、負けません。ホームラン打ちたいです」と〝挑発〟された記事を読んだ福島は、「宣戦布告されましたよね。『インコースにぜひ』みたいなことも言っていたみたいなので、ちゃんとインコースに行きます。(体に向かって食い込む)ツーシームでもいったろうかな(笑)」と返り討ちを誓った。
1軍スタートは大きなチャンスだが、開幕ローテーションは狭き門。「紅白戦でボコボコにされて、あしたから国頭(2軍)で、と言われるかもしれない」と危機感もある。金村先輩を手本にアピールを積み重ね、熾烈な生存競争を勝ち抜いていく。