《平川弘のCool Eye》岩政監督は相手によって、メンバーや戦術を変えるのでは
沖縄キャンプ終え恒例の熊本キャンプへ
沖縄での1次キャンプを終え、チームはしばしのインターバル。開幕の大分戦に向け、これまた恒例の熊本キャンプへと入っていく。
沖縄ではトレーニングマッチを4戦行って2勝2分であった。これまでの札幌の沖縄キャンプでの戦績はあまり良くないと記憶している。確か昨年もなかなか勝てなかったと思う。それに比べると今年は気分がいい。しかし、チームの土台をつくっているこの時期の勝敗は本番とは関係ないと言っていい。対戦相手はどんなチームか? 45分を何本やったか? 主力組がプレーすることが多い1、2本目はどうだったか? が重要なのだ。
練習試合が好調でも過信は禁物
プロなのでどんなゲームでも勝ち癖をつけておくことは大事だが、キャンプでのトレーニングマッチで負けなかったから大丈夫と過信してはいけない。FCセリオーレ(沖縄1部)、栃木SC(J3)、長崎(J2)、G大阪(J1)と徐々にレベルの高いチームとの対戦だったが、ケガ人も少なく今のところメンタル的には順調のようである。
沖縄でのメンツから開幕スタメンを予想すると…
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沖縄での主力と思われるメンツを見るとGK菅野、DF中村、大﨑、髙尾、パクミンギュ、MF荒野、高嶺、近藤、青木、FW白井、バカヨコという11人。前線の2トップがまだ不確定で、FWサンチェスがケガから復帰し、どうなるか。当初右ウイングバックで試されていた白井がFW起用になっていたが、ケガでまた分からない。あとのポジションは大体こんな感じで開幕を迎えるのだろう。
競争で刺激与えて選手層の厚さ向上を
だがこれは38試合の一つの開幕戦の話であって、長いリーグ戦では当然顔ぶれは変わってくる。ペトロヴィッチ監督とは異なり、公平な競争を謳っている岩政監督は前任者ほどメンバーを固定しないと思う。相手によって、メンバーや戦術を変えるのでは。競争で刺激を与え、選手層の厚さを向上させることを続けてほしい。
新キャプテンに高嶺 荒野は引き続き厳しい言葉発信して
今季の札幌のキャプテンが高嶺になったことが発表された。副キャプテンは大﨑、深井、中村、の3人体制。高嶺は意外にも人生初? のキャプテンらしい。チームにとってキャプテンは精神的支柱でピッチの中では監督の代わりとなる存在でなければならない。当然レギュラーとしてゲームに出続ける選手じゃないと務まらない。それだけ岩政監督の信頼が高嶺にあるということ。キャプテン継続を口にしていた荒野は残念だったが、厳しい言葉は引き続き発信してほしい。