日本ハム・今川優馬外野手（２８）が、持ち前の執念を燃やし、開幕１軍をつかみ取る。２年ぶりのキャンプ１軍スタートに、「うれしい気持ちと、後がないっていう状況。プレッシャーはもうないんですけど、失うものは何もないので頑張ります」と意気込みを口にした。

２年ぶり名護スタートに「びっくり」

　プロ４年目の昨季は６試合の出場にとどまり、大半を２軍で過ごした。「びっくりしました。１年過ごしてみて、国頭かなと思っていた。まさか名護でチャンス頂けると思っていなかった。このチャンスをしっかりつかみ取りたいです」。

　３０日は沖縄・名護で行われた先乗り合同自主トレに参加。このオフは、ほぼ無休で体を動かしてきた。「オフシーズンはほとんど休んでいないので。完オフは２日間くらいですかね。奥さんには申し訳ないですけど、やるしかないので。僕も覚悟を決めて、遊びでこっち来ているわけではない。１年を通して１軍で活躍できるように、オフシーズンは自分と向き合いました」。

３泊５日の強行軍でジャッジの打撃コーチに弟子入り

　１月中旬には、３泊５日の〝強行軍〟で米国自主トレを敢行。ヤンキース・ジャッジの打撃コーチに指導を受けた。「いろんな引き出しを得られたので、今までにない感覚とか。教わって２週間くらいですけど、まだまだモノにできていないですけど、キャンプでしっかり打って、自分の感覚とすり合わせたいですね」。

　ウエートトレーニング効果で、ムキムキボディーも手に入れた。「デカくなりましたね。シンプルに筋肉量、体重が増えました。昨シーズンは９０（キロ）弱。去年の１２月くらいまで９４までいって、徐々に絞って、今９２くらいまで絞っています。キャンプでさらに絞れると思うので、９１、２くらいはキープしたいです」。

大食漢の後輩たちにごちそうする会

　２５日に２８歳の誕生日を迎えた執念先輩は、チーム屈指の愛されキャラ。今キャンプでは、清宮、野村、万波と『今川破滅の会』のメンバーが名護に勢ぞろいする。同会では年長者の今川が、大食漢な後輩たちにご飯をごちそうするのがお決まり。「全員そろうので、また焼き肉かステーキに行きたいですね」と心待ちにする。

　数年前から４人でＬＩＮＥグループを作成し、「４人で１００本」を目標に掲げてきた。「僕がずっとファームだったので、最近は話せていないですね。みんなで積もる話もあると思うし。スタメンのラインアップに４人で入って、打って盛り上げられたら最高ですね」。

鎌ケ谷でも破滅させられかけた！？

　清宮たちほどではないが、鎌ケ谷でも後輩たちに〝破滅〟させられそうになっていた。「最近はファームにいる機会が多かったので、矢沢がメインで。矢沢、阪口、宮崎、進藤とか。矢沢は全然食べないので、矢沢は破滅の『は』の字もないですけど。阪口とかは食べるので、見ていて気持ちいいですね」。

５年目　大人になった執念先輩が打撃でアピール

　気前の良さも魅力の１つ。キャンプではそんな可愛い後輩たちと切磋琢磨し、さらなる高みを目指していく。「いきなり飛ばしすぎてケガをするのも…。５年目になって大人になったので。でも、僕にそんな悠長なこと言っている暇はないので、もちろんバッティングでアピールしたいですね」。勝負の１年がいよいよ幕を開ける。