《SHINJOの信条》万が一にも、結果が出ないとは思っていないから。結果を出すと思っている

■春季キャンプ第1クール第1日(2月1日、Enagicスタジアム名護)
―キャンプ初日、選手の状態をどう見たか
「きょうは寒くないですか? バッターの方も風がレフトからライトに吹いていたので、気持ち良くなさそうに振っていましたね。初日にかわそうだなと。あとはブルペンに行ったら、5人かな、並んで投げていたんですけど、2年前と全く違いましたね。一人一人の投げているオーラで、ブルペンが狭く感じました。それぐらい仕上がっているというか、そんな飛ばさなくてもいいよというぐらいのボールを投げていましたね」
―特にオーラを放っていた選手は
「もう全員でしたね。なんか、格好いいんですよね。ブルペンに入ってくる姿。去年より2ランクぐらいアップしたような感じに見えました」
―どこに重きを置いて選手を見ていたか
「まず最初に、あ、変わったなと思ったのは内野ノック。内野ノックが始まって2、3分たった時に、ボールに対しての足の運び方と、柔らかさ、全て体に吸い込まれるような。思わず谷内コーチのところに行って『全員うまくなったね、本当に変わった変わった』と言って、去年のエラー数を見たら一番、多かった(笑)。そんなにエラーしたの!? すごいうまくなって、エラーが減った印象だったんですけど、トップだった。もっと鍛えてもらわないと」
―レギュラーは白紙。争いが楽しみ
「うん。誰をどこのピースにはめようか考えながら。最終的にはオープン戦で決まってくると思うんですけど、8人固定というのが、僕の中ではベストです」
【郡司裕也 元中日バッテリー復活の真相を語る!? 「福谷さんが僕を選んだんです。ツンデレなので」】
―新加入の選手はどうだったか
「まだ分からない。練習だけじゃ分からない部分があるので、試合が始まってから。守備の方はいろいろなポジションを守らせて、どこが成功しそうか見ながら決めていきたいと思います」
―ブルペンで福谷に声をかけていたが
「ちょっと、ズボンでかくね?と。ダボダボじゃない? ちょっと締めようかということは言いました」
―山口アタルの打撃は
「ちょっとまだ硬いかな。緊張するとは思いますし、アピールしたい気持ちは分かりますけど、常にどこからか見ているので、あまりアピール、アピールしようと考えずに、普通にやってもらえたら良いかなと思います」
【山口アタル 大抜てきの1軍キャンプを戦い抜く原動力は 「大事なことは…」】
―あす以降、選手に期待することは
「きょうはけががなかったので、もう合格。あしたもけがなしで」
―福谷の投球面の印象は
「フォームがきれいすぎるかな。ちょっと試合での真剣勝負をまだ見ていないので分からないですけど、あのボールでもっとフォームがぐちゃぐちゃというか、タイミングを狂わせるようなフォームで投げても、ちょっと面白いかなと思いましたね。コントロールが良いので。きれいすぎるから、ちょっとでも変化したら打ちづらいのかなとも思うし…ちょっと試合を見てみないと分からないですね。でも常に笑顔で、かわいいなと思います」
―金村を開幕投手に指名した理由と、昨季の評価をあらためて
「決めた理由…僕が監督をさせてもらって、毎年、開幕投手を代えて。一人一人の成長というか、オフの過ごし方を大事にしてほしいので、今年は金村くん。安定感は本当にトップクラスなので、あとはしっかり、チームを引っ張るという気持ちでやってもらいたい。普通なら伊藤くんなんですけど、伊藤くんと話し合って、ちょっと金村くんでいこうという話をして、決めました」
【開幕投手の金村尚真 心に残る新庄監督からの言葉「CSの2戦目を任された時…」】
―山口アタルを1軍に抜てきした理由は
「見たいから。近くで見たいから」
―期待している長所は
「やっぱりバッティングかな。バッティングを目の前で見て、何日間か見たら、ちょっとここをこうしてみようかというアドバイスもしたいので」
―1軍キャンプに抜てきした達に期待しているところは
「きょうはちょっと力んでいたかな。まあ初日なので。投げる時のトップの位置がバラバラの状態で投げていたような気がしたので、そのへんはちょっと、実戦に入ってきたら、それが直るかもしれないし、様子を見たいです」
―魅力は
「体形、魅力ありますよ。顔も魅力あるし。活躍したら、スターになれる要素がめちゃくちゃあると思うので、期待しています」
【達孝太 初1軍キャンプ初日のブルペンで152キロ 3日のライブBPでアピール】
―(続けて自ら)
「(話すことが)ないよ、初日はもう(笑)。結構、言えた方よ、きょうは。どこの監督もそうだと思う。初日を終えてどうでしたかって、どうもこうもね(笑)。でも仕上がりが早いねー、本当に。足の動きが良いですもんね」
―エスコンで鍛えた成果か
「いや、そこじゃないんじゃないかな。(オフも)休んでいないと思う。やらないといけないルールはないでしょ。それだけ気合が入っている。でも毎年、1日から紅白戦をやると決めていて、それには合わせるじゃないですか。今年、紅白戦を後の方にして、どうなのかなと見ていたら、変わらないので、うれしいですよね」
―選手に自覚が芽生えている
「自覚というか、さあレギュラーを獲りにいこうという、その競争の気持ちをめちゃくちゃ持ってきたキャンプだと思うので、そこだけを狙いに来ているなという感じを受けましたね」
―層が厚くなった
「ですね。けがした時にはすぐポンと、誰かが入る計算も、もう立てているので。本当に本当に今年はけがをしてほしくないから、早めに言ってほしいですね」
―けがのリスクを減らすためにも、天候が悪い日は練習を軽めにするか
「そこが難しいんですよ。軽すぎると伸びないし、やり過ぎるとけがするポイントにもなるし。そこは難しいですね。雨ばかり降って、室内でやるのも、けがが増えそうだし…」
―打撃練習を見て、変わったなと思う部分は
「分からんって、1日じゃ(笑)。もうちょっと待って。1週間たてば、みんなのスイングのヘッドスピードのキレが変わってくると思うので」
―4日の紅白戦は1軍メンバーも出るか
「いやいや、もう若手(主体)というか」
―開幕4番に指名した野村に15試合を渡すと
「15試合ぐらいね」
【開幕4番の野村佑希 新庄監督の「15試合で見極める」発言に「思ったより試合数をくれるな」】
―15試合で見極められる
「ですね。そこはもう、4番でいくよと決めて、15試合ぐらいで結果を残してくれたら、そのままいけるんじゃないかなと」
―万が一、結果が出ない場合は
「万が一にも結果が出ないとは思っていないから。結果を出すと思っているから」
―勝ちパターンを2通りつくりたいと。福谷も入ってくるか
「それも試合を見てみないと分からないですね。オープン戦で。2パターン、だから6人。そのポジションをみんなで勝ち取ってくださいと。でも負けている試合でも投げないといけないピッチャーはいるじゃないですか。その子たちが負けている試合でいいピッチングしたら、そこの中に入ってこられるチャンス。というか、入らないといけない」