高校野球
2025/02/04 06:00 NEW

センバツ出場の東海大札幌高 愛媛遠征でメンバー絞り込み 昨秋骨折の岡本が返り咲き狙う

正三塁手奪取を誓う、東海大札幌高・岡本内野手

センバツ甲子園3月18日開幕

 南国・愛媛でメンバー選考サバイバルだ。3月18日に阪神甲子園球場で開幕する全国選抜高校野球大会に10年ぶりに出場する東海大札幌高が、毎年恒例の3月末の奄美合宿を中止し、代わりに2月9日から15日まで、愛媛県南宇和郡愛南町で道外遠征を行う。13日の1次メンバーの登録締め切りまでに、ベンチ入り20人の選手を見極める。

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2月9日から愛媛県の愛南町で合宿

 1月31日に今季初めて日本ハムの室内練習場を借りて約3時間、投内連携を中心にみっちりと汗を流したナイン。昨秋就任した遠藤愛義監督(40)は「距離感に慣れる。その部分では思ったより良かったかな。そこそこできてたので、非常に良かった」。この日の練習では、秋に背番号5で一塁を守った太田ツインズの弟・勝馬(2年)が二塁に入った。指揮官は「勝馬がどこを守れるかによって、人がかなり変わるのかな。今はちょっとセカンドやらせてますけど、それによって人がどう動くか。サードもファーストもポジション争いになってくる」と内野は激戦必至。遠征には1、2年生54選手とマネジャー4人全員が帯同。「もう全員フラット。みんなチャンスはあります」と選考は横一線を強調した。

昨秋支部予選で初めてメンバー入りするも無念の離脱

 三塁でアピールに躍起になっているのが、昨秋支部大会では背番号4でベンチ入りしていた岡本零生(れい)内野手(2年)だ。「もともと肩には自信あるんで。サードの方が投げる距離が長いので、自信あります」と目をぎらつかせた。昨秋の札幌支部予選で初めてメンバー入りするも、開幕3日前の練習試合で投球を右足首に受け腓骨骨折。病院には行かず、痛みをこらえて1回戦の札幌北戦にスタメンで出場したが翌日の練習中に「いきなりポキっとなって、歩けなくなった」。それ以降は一塁コーチャーとして試合に臨んだ。「挫折というか、もう終わったな~、って下向いてた。親に相談したら、自分のできる事をやれって。メンバーの自覚と責任を持て、と」とゲキを飛ばされ、前を向いた。

昨秋の全道大会は背番号20でメンバー入り

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