コンサドーレ
今季の守備を支える大﨑玲央 豊富な経験から培われた〝安定感〟でJ2優勝に導く
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月1日、熊本・大津町運動公園球技場
百戦錬磨のニューリーダーが、チームをけん引する。北海道コンサドーレ札幌は戦術練習やセットプレーの練習を実施するなど、J2開幕戦の16日敵地・大分戦(クラサスドーム大分)に向けて、細部を詰めていった。昨季まで不動のCBだったDF岡村大八(27)がJ1町田に移籍。現在、その空白となった3バックの中央に位置しているのは昨年6月に加入したDF大﨑玲央(33)だ。今季は副キャプテンも任されるなど、新たな守備の要として期待される男は「J2優勝」を目標に掲げた。
センターバック起用に「逆にやりやすいぐらい」
練習中、最後方の位置から幾度も大﨑の声が飛ぶ。広い視野でピッチを見渡し、味方に指示を出しながら守備をコントロール。昨季は主にボランチで出場していたが「(CBは)やったことあるポジションですし、特にやりづらさとかそういうのは全くなくて、逆にやりやすいぐらい」と頼もしい。
オールコートマンツーマンから変貌遂げる
守備形態も昨季までのオールコートマンツーマンから大きく変わる。「マンツーマンというと、どうしても人任せじゃないですけど、自分のマークにやられなければいいとか、そういう考えにもなりがちなので、自分のマークだけじゃなくて味方のカバーもするよ、というところを今、落とし込んでいる」とベースを構築している最中だ。ただ、試合は絶えず状況が変化していくだけに、そこにとらわれすぎてもいけない。大﨑も「試合になったら、自分たちで修正していかなきゃいけない」と話す。「守備の選手も攻撃の選手も、もちろん大樹さん(岩政監督)が提示したものをベースにしますけど、選手一人一人のアイデアも出さなきゃいけない」と、最後は選手のアイデアを共有させて〝絵〟を描くことが求められる。