ファイターズ
2025/02/01 19:40

《ハム番24時》2月1日


 3年ぶりに1軍の名護でキャンプインした宮西は初日からブルペン入りし、ほどよくリラックスした様子で50球を投げだ。40歳になる年。1軍でスタートを切ったことに大きな意味があると想像し、本人に心境の違いを尋ねた。

 「(キャンプ1軍スタートが)久しぶりなので、やっぱり気合は入りますけど、そんなに変わらないですよ。下におってもやることは一緒。毎年(2月)1日にはしっかりピッチングできるように入ってくるということを、18年間ずっとやってきているので」。サラリと言ってのけたが、積み上げてきた歴史の重みを感じた。

 今年の正月、新庄監督にあいさつのメッセージを送った際、届いた返信を見て、自らの行き先を察していたそう。「普通に『新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします』という文を、年賀状と一緒の感じで送ったら(監督から)『おめでとう。今年は若い子たちと初めから勝負させるからね』と来て。その後の文が『国頭で甘ったれた調整はさせないからね』と。あれ? と思って。そんなに甘ったれていなかったけど」と、苦笑いを浮かべながら、おちゃめなやりとりを明かしてくれた。

 もちろん、真意は理解している。「ここで監督のゲキが来たので、1月の自主トレのモチベーションも変わりましたし、いい形でここまでは来られたかなと思います」。酸いも甘いも経験してきたベテラン左腕が、燃えていた。笑いを交えた指揮官の巧みなコミュニケーション術はやはり、効果てきめんだ。

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