【一問一答】万波中正 米国武者修行の成果じわり 左投げ左打ちの狙いはー
新庄監督(手前左)ら首脳陣が見守る中、フリー打撃で快音を響かせる万波(中央)=撮影・桜田史宏
日本ハムの万波中正外野手(24)が2日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で特打を行った。オフに米国へ渡り、打撃フォームや体の使い方を改良中。チームの命運を背負う長距離砲は、進化を求めて精力的に汗を流している。取材に応じた一問一答は以下の通り。
―特打の感触は
「可もなく不可もなく、という感じですか」
―開幕に向けて調整はどうか
「どうなんですかね。開幕がどうというのは、今のところ考えていなくて。新しく始めたことをなんとか、バッティングの中で形にしていきたいという感じで毎日やっているので。いいかな、というのが出たり、うまくいかないなとなったり。その繰り返しでしかないと思う。いいのも悪いのもいっぱいあって、そんな感想になりました」
―左打ちにも取り組んでいたが、狙いは
「体のバランスというか。実際、左打ちとか左投げを始めて、かなり打球が飛ぶようになった人がいると、アメリカでバッティングを学びに行った時に聞いて。どっちもやるのはかなり有効だよと教わったので。今、キャッチボールの最初の方に左投げもやっているんですけど、なるべく均整の取れた左右のバランスがいい体の使い方をしたいなと思ってやっています」
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―昨秋、辞退した日本代表に対する思いは
「出たかったですし、呼んでいただいて力になれなかったというのは、申し訳なさも感じるので、もう一回、選ばれるように頑張りたいです」
―どんなキャンプにしたいか
「あまり結果がどうとか、左右されないように。自分が今、やっていること、やりたいことを我慢強く継続したいと思います。また、ちょっと思い付いたこと、気付きは積極的に試していきたいし、敏感にセンサーを働かせていきたいなと思います」
―打撃の取り組みの効果は感じるか
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「どうなんですかね、ボチボチいいかなと。最初の段階としては。フリーバッティングとか全くせずにこっち(沖縄)に入ってきたので。オフの間はフォーム固めというか、もっと細かいインプットを重視していたので。いざ、ピッチャーを打った時にどういうリアクションになるか、未知数だったんですけど、予想通りといえば予想通りだし、だからこそ、ちょっと残念といえば残念です。今は、新しくやっていることと、今までの自分の癖とか、ごちゃっと混ざってバッティングになっている感じで。今後、どう理想に近づけて進めていけるか、だと思う。いろいろ試しながら。少しずつ、打球の感じとか変わってきていると思いますし。センターから右方向につかまった打球が行ったりしているのは、かなりいい傾向だと思うので。そのへんは少しずつ、意識したことが出ているのかなと思います」
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―右方向への打球は新しい取り組みのメリットなのか
「そうですね。インサイドアウトじゃないですけど、バットが内側から出ていくのは意識しているので。今は足も手も三塁方向に早く行ってしまうのを解消しようとしていて、逆方向への意識を強めに持っている。その中でいい打球が出ているのは、いいかなと。特に右中間はスライスではなく、真っすぐにライナーが行ったりしているので、かなりいい傾向かなと思います」
―左投げ左打ちはオフから取り組んでいたのか
「やっていました。でも進歩はないです(笑)。全くもってうまくならないです。打つ方がちょっとずつ良くなっている感じはしますけど、投げる方はダメ。からっきし」
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―その効果はまだ感じないか
「なんか、体の張りの偏りが少しずつ減ってきている感じがして。今までは、どちらかの足、腰が張るようなことが起きていたんですけど、それはかなり減ってきている感じがします。疲労が均等にきているように感じるので、そこはでかい変化かなと思っています。これが本当に左投げ左打ちを始めたからなのか、分からないですけど。今シーズンはずっとやっていきたいなと思っています。忘れていたら言ってください(笑)」
―新庄監督が143試合出場を期待している。自身も目標に
「ずっとそれが目標なので。毎年、言っているんですけど、なかなか達成できず。力不足を感じるので、頑張りたい。143試合出たいです」
―体の張りも変わってきて、今年は手応えも
「いや(笑)。体は毎年、元気なんですけどね。好不調の波が減ってくれば、全試合に近づくのかなと思います」
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