吉田賢吾 自ら考案した独自の打撃練習法を披露 1軍定着へバッティングの精度向上を目指す
フリー打撃で快音を連発させた吉田=撮影・桜田史宏
現役ドラフトで加入の新戦力
日本ハムの吉田賢吾捕手(24)が2日、沖縄・名護で行われている1軍キャンプでトレーニングに励んだ。
昨年12月の現役ドラフトで加入した若き扇の要は打撃練習の際に、自ら考案した独特な練習法を披露。持ち味として挙げるバッティングの精度をさらに高めて、開幕1軍入りを狙う。
滑り出しは順調 「悪い入り方はしていない」
60番を背負う期待の新戦力が、沖縄の地で開幕に向けて着々と準備を続けている。
F戦士として迎える初めてのキャンプに「準備はしっかりしてきたので、体は順調。野球の方はまだまだこれから上げていかなければいけない部分も多々あるけど、悪い入り方はしていないからいいかな」。不安を感じることなくトレーニングに臨むことができている。
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こだわるのは試合出場 有言実行の一塁守備
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登録ポジションは捕手だが、昨年12月の入団会見時に「試合に出るためだったら、チャンスがあるならどこでもやりたい」と語っていた。その言葉通り、この日行われた守備練習では一塁に入った。
「どこをやるにしても、そのポジションをしっかりと責任を持ってやるというのは当然」と口にするなど、出場機会増へ本職以外にも積極的にチャレンジする姿勢を見せる。
ボールケースを縦に置き… 吉田流ティー打撃
フリーバッティングでは柵越えの当たりも披露した。それ以上に目を引いたのが、ティーバッティング時の練習法だ。ボールケースを縦に置き、その上にティースタンドを設置し、顔面ぐらいの高さに置かれたボールを黙々と打ち続けた。
高校時代に自ら考案したという独特な練習法。その意図を「高めの速い真っすぐ対策」と説明する。「基本はアウトローというけど、球の速いピッチャーがどんどん出てきて、高めのボールでの勝負というのも増えてきている。速い真っすぐをはじけないと勝負にならないので」
自身の顔ぐらいの高さでティーバッティングを行う吉田(右)=撮影・工藤友揮
打倒ソフトバンク! 「とにかくホークス戦で打ちたい
昨季、パ・リーグトップのチーム防御率2.53をマークした古巣・ソフトバンクの投手陣に、今季からは敵として立ち向かうことになる。その新シーズンの目標として挙げるのが「とにかくホークス戦で打ちたい」ということ。
9年ぶりのリーグ優勝の前に立ちはだかる最大のライバルをその打棒で打ち砕くべく、吉田が存在感をアピールしていく。
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