【特別調査編】山田勝彦バッテリーコーチを直撃! 正捕手争いのポイントは「勝てるキャッチャー」【道スポなんでも探偵団】
教えて!山田コーチ! レギュラー争いのポイントを解説
読者の皆さまから質問を募集し、記者が調査、取材し、回答をお届けする「道スポ何でも探偵団」。【25年ファイターズ春季キャンプ編】の第1回は、「コーチ陣に取材してほしい」を取り上げます。道新スポーツデジタル取材班が、伏見寅威捕手(34)、田宮裕涼捕手(24)らキャッチャー陣をまとめる山田勝彦バッテリーコーチ(55)を直撃。今キャンプでファンに見てほしいところ、正捕手争いのポイントなど、ざっくばらんに語ってもらった。
昨季は田宮がブレーク
―春季キャンプでは、ファンにどういうところを見てほしいか
「ファンの人って、よく選手を見ているでしょ。ぶっちゃけ僕も楽しみです。去年は、田宮が急に出てきた。これから実戦に入った時に、ヒット打った、盗塁刺した、誰が出てくるのか正直、こっちも楽しみ。みんなある程度の能力はあるし、キャンプ中に急に技術が上がるかといったら、そんなことはないと思う。キャンプ、実戦に入っていく中で、どういう結果を出していくのかが楽しみです」
ハイレベルな戦い 求めることはシンプル
―キャンプインに当たって、捕手陣に伝えたことは
「彼らは言わなくても分かっている。何をしないといけないのか。(伏見)寅威もそうだし、みんなプロだから。レギュラーがいないんだから、何をしないといけないか分かっている。一つ言えるのは、勝つこと。勝てるキャッチャーでしょ。数字の世界。打つか、盗塁刺すか。そのために何をしないといけないかというと、試合の時に配球の勉強をして、相手を最少失点に抑えて、自分がバッターの時は攻撃に参加して、なんとか1点を取る。そういう選手になってほしい」
頼りになるベテラン捕手 期待する〝突き上げ〟
―捕手陣の最年長・伏見の存在は大きい
「もちろん。状態も良さそうだし、安心感もある。経験もあるし、本人にも言ったけれど、まだまだ老け込む年ではないし、彼もレギュラーを狙ってやっている。ただ、若いやつが、伏見さんじゃないでしょ、というくらいの何かを見せつけてくれるといいよね」
―あらためて伏見の魅力は
「安心感。キャッチングの技術もあるよ。バッティングももっと打てるだろうし、伊藤大海とか、ああいうピッチャーを最多勝に導くというか、彼がいてくれるのはありがたい。そこに負けているようじゃレギュラーは取れないかな」
目を見張る新庄監督の観察眼、指導力
―田宮は昨春のキャンプでアピールして、開幕スタメンマスクを勝ち取った