ファイターズ
2025/02/04 19:30

《SHINJOの信条》シーズン中のDHに備えて。冗談抜きで。真剣にバッティングをしてくれと伝えました

■紅白戦 紅組3-0白組(2月4日、かいぎんスタジアム国頭)

―初実戦を視察して
「良かったね、特に今川くん。ホームランも良かったんですけど、その前の1打席目に僕が見に来ていることを知っていて、3ボールから打ちたいところをしっかり我慢してフォアボールを選んだ。その後のホームランにつながったから。もしかしたら、もしかするんじゃないですか。それぐらいのアピール度でしたね」

―打撃で変わった点は
「まあ、左ピッチャーでしたからね。右(投手)でどういうバッティングをするか見たかったですけど。左は得意ですもんね」

―根本が好投。どう見たか
「うーん、もうちょっとかな。変化球でストライクを取ってほしいんですよ、彼。真っすぐはいいものを持っているので。特にスライダーでストライクを取れたら、僕の評価も上がるんですけど。ただ、投げ方自体はスムーズになった気はしますけど」

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―結果は別にして、良かったと思う選手は
「若林くんの右打ち、良かったじゃないですか。ライト前」

―打席の前に何か伝えていた
「けがをしたら、もう終わるよ。ダメよと。もう癖が付いているから。そのへんは自分で考えてやらないと、けがをした時点でプロ野球選手でもないし。そのへんを考えなさい、ということを伝えた後のライト前だったので、ちょっとうれしかったですね」

―室内でドラフト1位ルーキー・柴田の打撃を見ていた
「もう2球打った時点で、オーケー。それぐらいの打撃フォーム。いや、素晴らしかったね。ほれるぐらい。5分くらいしか打っていないんじゃないかな。もう合格、俺の中では」

―本人はまだまだ合格点ではないと
「もちろん、もちろん。それはそうですよ。僕が好きなバッティングフォームで、あまり崩されないから。もちろん、プロのボールを見たら、自分の中でポイントを前にしているんだけど、詰まるのは間違いない。けれど、あのフォームを崩さずにやっていければ、だんだんだんだん慣れていってポイントが前になるから全然、問題ないです」

―早めに1軍に呼ぶ可能性は
「ないないない。それはないです。投げる方も見たいね」

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―紅白戦では有薗も本塁打を放った
「風?じゃない? 結構、影響していますよね。結果はホームランだったんですけど、もともと飛ばす力はあるし。でもそんなに驚かないかな。いいものを持っているので、あと野球は打つだけではない。守備の方もしっかりしてもらって。投げる方はいいので、捕る方の瞬発力。速い打球に対してどうさばくか、というところが彼の課題ですね」

―寒い中、結果を出した選手は評価できるか
「選手、寒くないじゃない。選手は動いているから、俺たちは寒いけどね(笑)。だって半袖でやっているじゃないですか。選手はそんなこと言っている場合じゃないですよ。選手はもう。監督が見に来ている時点でしっかりとアピールする。ベンチ前でもしっかりとタイミングを取ってやっていたし。そういうところ、僕は全部、見ているから。で、僕が来ているからといって、硬くなる選手は使えない。なかなか難しいんですけどね」

―年明けに選手の目の色を見ると話していてた。目の色が変わった選手はいたか
「紺田コーチの目の色、茶色いですよね。清水コーチも茶色いかな。林ヘッドも茶色い(笑)。まあ、目の色はみんな輝いていますよ」

―守備力に定評があったルーキー・山縣の動きを見て
「きょうの打球はちょっと難しかったけど、あれ(ゴロを二塁方向にはじいたが、結果的に併殺完成)わざとでしょ(笑)。テクニックじゃないの? お、うまいなと思って。難しい打球でしたからね。でもあれを何気なくポンポンポンとダブルプレーを取ってくれたら良かったですけど」

―オフを挟み、今川の評価が高い
「オフのトレーニングをする今川くんのインスタの映像を見て。インパクトの部分のスピード(に課題を感じた)。力を抜いてしっかりタイミングを早くすれば…。ちょっと遅かったから。俺、送ったんですよ、映像とともに。遅い、もっと早くタイミングを取らないと使えないよと。その後、アメリカに行って100マイルのボールを近くで打つ練習をしていて。そのボールを打つためにどうすればいいか。早めにタイミングを取って。捉えるためにはタイミングなんですよ。全然、当たらなかったらしいんですよ、最初。ボスが言っていた、タイミングを早く取るということはこういうことなんだ、と分かったらしくて」

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―早い段階で指摘していたと
「それを言ってからのアメリカ。行くのは知っていたので。だからこそのフォアボールなんですよ。あれ、タイミングが遅ければ、打っていますよ。打ちにいって、ファウルになるか、力みすぎて詰まって内野フライ。みんなには分からないことをオフにやってきてくれたので。それと僕と今川くんのやりとりでこの結果。アピール度ですね」

―レフトは激戦区
「きょう、3打席目があったとしてフォアボールを選んでヒット。そんな打席内容の実戦、オープン戦が増えてきたら面白いですよね。一気にレギュラーを取るかもしれない」

―我慢したことが大きい
「ああ、これ打つやろうなと。打ちにいって力んでフライを上げるかなとイメージしていたところ、フォアボールを選んだ。根本くんから。3ボールになったら打ちやすいピッチャーに変わる。そこを我慢したというのは、タイミングを早く取ったから、ボール2個ぐらいですかね、それをしっかり見極めたところで高い評価が生まれましたね」

―本塁打はファーストスイングで
「それもしっかりタイミングを早く取って自分の打ち方をして。当てたものを乗せて、運んでいったという。あれがファウルになって、次のボールで2ストライクになった場合、どんな対応をするかも見てみたかったですけど。まあ、きょうは1試合目なので。あとは右ピッチャーでどういう対応をするか」

―名護で山崎がフリー打撃を行った。交流戦に備えてか
「いや、DH。シーズン中のDHに備えて。冗談抜きで。これぐらいフォアボールを選べるバッター、いないと思いますよ。本当にいい選球眼を持っているし。2ボールになってストライクを取りにいくと、カーンとレフト前に打つし。もしかしたら面白いと思って、真剣にバッティングをしてくれと伝えました」

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―いつ、本人に伝えたのか
「オフ。レイエスがファーストで、山崎くんがDHも考えている」

―ローテーションで投げながら
「そうそうそう。交流戦の話ではなくて」

―本格二刀流なのか
「二刀流まではいかないけど。もしかしたら開幕DHかもしれない。俺はそれぐらいの気持ち。やるからには真剣にやらないと。中途半端な気持ちでさせないし。(打撃練習は)1クールに1回。もしかしたら増えていくかもしれない」

―キャンプ中の実戦で打席に立つ機会も
「あるある。完璧に用意していたでしょ。ガードから何から。きれいに部屋に並べているんじゃない。ピッチンググラブより(笑)。そういうところがまた、楽しい野球につながるしね」

―理想の打順は
「8番とか。DHでいくなら。8番、9番」

―その意図は
「フォアボールでいい。上位打線に回してもらう。終盤になったら代走を出せばいいし」

―出塁率重視のDHか
「そう。DHで出塁率が4割ぐらいあったら、普通の野手より塁に出てくれるから。かえす人は結構いるので。出てくれる人を探したくて。お、山崎くんだと」

―ローテで投げながら、どんな想定で
「いや、分からん(笑)。詳しくは今、説明できないけど、準備だけはしておくといい。俺、準備を大切にする人間だから。何に対しても。試合前にスタメンでいくよ、という報告とかも、2日前とかにしっかりするし。郡司くんが、『キャッチャーいける(笑)』とか言っていたじゃないですか。(実際は)キャッチャーいくよ、ですよ。4番いくよ、とか。たぶん、ちゃめっ気あることを言っているんでしょうね。俺もあまり覚えていないけど。イメージを湧かせられる。早めに伝えて準備の部分で。ただ、その逆もあるんですよ。試合のスタメンのオーダー発表で分かると。それまでしっかり、スタメンだと全員に思わせて準備をさせるのもたまにはある。みんなビジョンで、きょうスタメンだという日もシーズン中にありましたからね」

―事前に伝える時、伝えない時は使い分けているのか
「直感…そうですね。(スタメンを知らせないために)打撃練習の順番もバラバラにしてもらう時もある」

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