コンサドーレ
〝不屈の男〟深井一希が紅白戦初出場 にじむ副将の自覚「朋樹がキャプテン、少しでも支えられたら」
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月6日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌のMF深井一希(29)が6日、熊本・大津町で開催中の2次キャンプに参加し、フルメニューを消化した。ピッチの3分の2を使って行われた紅白戦ではボランチを務め、優れたポジショニングで存在感を発揮。〝不屈の男〟は一歩ずつ着実に、シーズン開幕へ向けて状態を上げている。
「膝はかなり良い状況」
その表情には充実感が溢れる。練習を終えた深井は、開口一番に「膝はかなり良い状況。体力的にはキツかったけど膝は問題ないです」と、確かな手応えを言葉に乗せた。
1月に沖縄で開催された1次キャンプは中盤以降、膝に水が溜まった影響で別メニュー調整を余儀なくされた。
2次キャンプ地の熊本入り後も「最初は別メニューで(パフォーマンスコーディネーターの)京谷さんとトレーニングしていました」と、はやる気持ちを抑えて慎重に調整を進めた。
一進一退からいよいよ上昇カーブへ
一進一退を繰り返した両膝の状態は、シーズン開幕を目前に控えた今、いよいよ上向き始めた。この日は今季初めて11対11の紅白戦に出場。継承と前進をテーマに掲げる岩政監督のサッカーを、ピッチ内で本格的に体感した。
「人とコミュニケーションを取る余裕もないぐらい、自分が一杯一杯になってしまって、そこまで周りを気にすることができなかった。良い面も難しい面もあったけど、個人的には動けたのが一番良かったかな」