【一問一答】山本拓実 ライブBPでオール直球の41球 英気も養いながらの充実キャンプ
名護キャンプでのライブBPに登板した山本拓=撮影・松本奈央
日本ハムの山本拓実投手(25)が6日、1軍キャンプ地の沖縄・名護でライブBPに登板した。松本剛外野手(31)と五十幡亮汰外野手(26)を相手に41球を投じた。全て直球を投げ込んだ中で安打性の当たりを8本許したものの、球威で押し込む場面も多く見られた。ライブBP後の一問一答は以下の通り。
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―ライブBPでの登板を終えて
「試合に入る前に一回、バッターに投げたいなと思っていたので。真っすぐだけだったんですけど、いい感触で投げられたかなと思います」
―手応えは
「シーズン中でも相手がストレートを狙っていると分かっていても投げなきゃいけない時はある。そういう時にどういうふうに投げるのかっていうのが、自分の中でテーマとして(ある)。きょう投げたので、真っすぐを狙われている中で、どうファウルを取るか、どう空振りを取るかっていうところをいろいろ試行錯誤して。試合ではできないので、そういうことができたかなと思います」
―課題は見つかったか
「課題というか、やっぱりまだまだボールの精度とかは上がっていくと思いますし、全部、今すぐうまくいくわけじゃないと思う。こうすればファウルであったり、カウントが稼げるというのと、こういうふうに投げると前に強い打球を打たれてしまうんだなっていうのは、自分の感覚の中ではあった。しっかりといいところと悪いところが分かったのが収穫かなと思います」
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―どういう狙いで入った
「実戦に入る前に一度、やっぱりブルペンでバッターに立ってもらうのと、実際に(ライブBPで)マウンドからバッターに投げるのは、また違いますし、バッターが振ってきて結果が出るっていうのも違います。そこの、より試合に近い感覚で一度、投げておきたかったっていうところで、お願いしました」
―オフはどう過ごしてきた
「シーズンの最後の最後に離脱してしまった。開幕のスタートダッシュ(とういう面で)はファーム調整があったり、(昨年は)いいものではなかった。開幕からしっかりと1軍の戦力として投げられるように、土台づくりを中心にやってきました」
―キャンプでの進ちょく状況はどうか
「しっかりトレーニングだったりとかは投球につながる部分はありますし、去年より強い球が行っていると思う。すごくここまでは自分の描いた通りに来られているかなと思います」
―今季に向けて
「リリーフをやっている以上、最優秀中継ぎであったりとか、最多セーブであったりとか、そういうタイトルを取ることは一つの目標だったので、そういうところを目指してやっていきたいと思います」
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―ファンフェスでは田中と斎藤が抑えに指名された
「去年、クライマックスシリーズで『抑えあるよ』と監督から言っていただいた中で離脱してしまった。そこはもう一度、自分がしっかり結果を出して、結果でも普段の行動でも任せたいなと思ってもらえるように心がけていきたいなと思います」
―告げられていた分、悔しさもあった
「それが今年のオフ、僕の中で原動力になったので、ある意味ありがたいなと。基本的にどちらかというと、僕は追いかける方が得意なので、そのあたりは僕の性格を知ってるんだなと、勝手にいいように捉えています」
―新庄監督と話は
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「特には話してないんですけど、ダイレクトメッセージでちょっとお話する機会があった時に『来年は僕が抑え取ります』っていうふうに言わせていただいて、『可能性あるからね』って言ってもらった。そういう言葉を信じて、自分のやれることをやりたいなと思います」
―実戦も入ってくるが、今後に向けて
「しっかり開幕から、たとえどんなポジションになろうとも自分の役割を最大限1年間やることが大切だと思う。1日も無駄にせずにやっていきたいなと思います」
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―どういう球が良かったか
「五十幡さんも松本剛さんもそうなんですけど、振り遅れ気味の、右バッターだとライト側へのファウル、ケージから出ない感じのファウルが出た時が、自分の中では(良かった)。それを打たせようと思って投げていたので。コースであったりとか、フォームであったりとか、ボールをどういう軌道で投げるのかっていうのを意識していたのと、その逆をすると、やっぱりいい当たりをされるよなっていうのを、たぶんこう投げたらはじき返されるよなって思って投げて、打たれた球もありますし、実際、自分がファウルを取りにいって、前にはじき返されたのもあります。それは向こうがストレートと分かっている中で振りにきたら、どういう反応をするのかっていうのは、いろいろと自分の中で試して投げました」
―高めの真っすぐが有効
「きょうもそうなんですけど、空振りであったりとか、ファウルであったりとかっていうのは、やっぱり高めの真っすぐが多かったので、あらためて(感じた)。実際そのデータでは高めの真っすぐが有効っていうのは出てますし、僕みたいな軌道のピッチャーはすごい有効だよっていうのはアナリストの方から言われる。実際、投げてみて、きょうやっぱりそうだなと思いました」
―意図的に投げる
「去年から徐々にやり出してはいるんですけど、高めでも、ただ高めに投げるのではなくて、どういう軌道で投げるのかっていうのは大事だと思う。そのへんをきょうはちょっと試行錯誤した感じです」
―リリースポイントは平均より、どれぐらい低いのか
「平均的なものは分からないですけど、去年より僕自身(のリリースポイント)が10センチぐらい下がってて、フォームもいろいろいじったというか、より低いところからいこうっていうトレーニングをこのオフに積んできた。そこは一つ、より浮き上がるような軌道になるんじゃないかなっていうのは。より高めも生きてくるんじゃないかなと思います」
―自分で真っすぐだけでやりたいと伝えた
「そうですね。やっぱり真っすぐが一番、大事だと思うので。真っすぐを意識させられないと変化球も生きてこないと思いますし、自分はそこに一番、特長があるピッチャーなので、まずは自分の一番、大事な真っすぐでどうできるかっていうところから始めないと。いきなり変化球をいろいろ投げても抑えられるかもしれないですけど、それだとあまり1年間、保つとは思わないので。まずは自分の真っすぐで、相手も真っすぐと分かっている状態で、どれだけ打ち取れるか、投げられるかが一番、大事かなとずっと思っています」
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―リリースポイントを下げたのは誰かの助言があったのか
「結果的に下がっていたって感じですね」
―どういうアプローチで
「股関節周りだったりとか、肩甲骨周りの使い方をオフシーズンに見直して、実際に投げて計測してみたら、下がっていたって感じです」
―歩幅が広がった
「歩幅はそのままなんですけど、股関節周りの動きが良くなった分、より下がったのかなと思います」
―ストレッチなどで柔軟性を高めた
「ストレッチもそうですし、オフシーズンはピラティスとかを結構やっていたので、その効果じゃないかと」
―目標は抑え
「自分の中であんまりこだわりはなかったんですけど、Fフェスの時にああいう発表があったので、負けたくないなっていう思いでやってます」
―新庄監督から「あるよ」と
「『可能性はあるから』っていうふうに言っていただいたので。自分の希望というより、負けず嫌いが出ているんだと思います」
―ダイレクトメッセージはいつ頃
「新年のあいさつより前ですね。12月頃にマネジャーを通じて結婚祝いをいただいたので、直接(お礼を)できなかったので『ありがとうございます』を伝えた時に、ついでというか『僕も抑え狙ってます』と言って」
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―5日のオフは
「今、ちょっと妻が来ているので、妻と離島に行って、電動キックボードで遊んでました」
―古宇利島
「古宇利島に行って、アイスとか食べて、ヨモギ並木みたいな、あそこで電動キックボードを借りられるので、遊んでました」
―夫人の好きなところ
「ご飯がおいしいので、それが一番ですね。去年もファームで調整になってから、1軍合流した時に久々にご飯を食べたんですけど、すごいおいしかったので。家に帰って、おいしいご飯を食べるためには1軍にいないといけないっていうところもあるので、そういう意味では1軍と2軍が離れているのは、1軍に残らなきゃいけないっていうふうになりますね」
―好きな料理
「豚のしょうが焼きとか、定番ですけど。あと牛肉のしぐれ煮とか。僕、和食みたいなものが好きなので」