福谷浩司&伏見寅威 ブルペン初コラボで同級生の絆チラリ 2年前の対戦巡るイジり合いもー
ブルペンでの投球を終え、話し込む福谷(右)と伏見=撮影・松本奈央
下の名前で呼び合う中 互いの印象をあらためて
FAで中日から新加入した日本ハムの福谷浩司投手(34)が6日、1軍キャンプ地の沖縄・名護でブルペン入りし、同級生の伏見寅威捕手(34)とプロで初めてバッテリーを組んだ。大学時代から親交があり「こうじ」「とらい」と呼び合う間柄。今季のキーマンとなりそうなベテランコンビに、あらためて互いの印象や人柄について聞いた。
共闘が始まる。福谷と伏見は18.44メートルの距離を挟んで、気兼ねなく言葉を交わした。1球投げると、気になることがあれば、指摘。フラットに対話しながら、45球のブルペン投球を終えた。互いの印象はどうだったのか―。
ブルペンで投球した福谷
焦らずじっくりと 魅力的な汚いストレート
福谷「寅威とは対戦はあっても、受けてもらったのはこれがほぼ初めて。仲は良いですけど、バッテリーとしては、これからよーいドンです。初めましてくらいの感じで、こういうことをやっているよとか(意思疎通を図る段階)。あとはバッターの反応とか見ながら、つくっていくのが一番なので。今は(情報を)詰めすぎず、何回かのブルペンで準備していきたい」
伏見「第一印象としてはストレートが強いなというところですね。しかも、そのストレートがもっと(回転数の多い)スピン系かと思っていたら、結構、汚い。回転が汚いです。それが、いいと思います。ムービングというか、そんな感じなので」
遺恨のきっかけ!? 2023年の練習試合
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それぞれ東海大、慶応大に籍を置いていたが、大学日本代表の壮行試合で一緒になり、親交を深めた。プロ入り後はセ・リーグとパ・リーグに分かれたため、接点は少なかったものの、2023年春のキャンプで運命が交差した。北谷で行われた日本ハムvs中日の練習試合で対戦。この結末が、2人の関係性に大きな影響を及ぼした。
福谷「公式戦ではなく、練習試合だったんですけど、寅威にホームランを打たれているんですよ。たぶん、それをあいつは一生、言うので(笑)。最初からマウントを取られています。もう僕は、彼に対してイエスしか言えないので、いつかやり返したいと思います」
伏見「あれは強風ですよ。北谷の強風です。ライトフライが風でめっちゃ伸びて入って。まあ、結果は大事なので(笑)。ただ、慶応大学はみんな僕のことをイジるんですよ。郡司と一緒じゃないですか、皮肉っぽい感じが」
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ともにFA加入のベテラン 互いを信頼
それぞれがFA移籍を選択し、ファイターズでチームメートになった。冗談を言い合いながらも、認め合っている。若手が多い中で、同級生の存在は心強い。
福谷「寅威の言うことはもちろん、参考になります。いいアドバイスをくれるんですけど、それに対してすぐにレスポンスできるわけではないので。そこは僕が練習して、次までに生かしたいなと思います」
伏見「FAで来て境遇が似ていますし。同級生がこの年齢で増えることはほぼない。しかも大学生の時から知っていますし、浩司がいい成績を残すための手助けができればいいかなと思います。打つ方はみんながいるので、僕がやらんでも(笑)。(サポートするのは)守る方ですね」
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