杉浦稔大 キャンプ3度目のブルペンで61球 記録的大雪に見舞われた故郷への思いも口に
ブルペンでの投球を終え、取材に応じる杉浦=撮影・松本奈央
プロ12年目のベテラン道産子右腕
日本ハムの杉浦稔大投手(32)が6日、沖縄・名護で行われている1軍キャンプで3度目のブルペン入り。トータル61球を投じた。
プロ12年目を迎えた道産子右腕が、シーズンフル稼働で昨季を上回る活躍を成し遂げるべく、順調に調整を続けている。
順調な仕上がりを物語る球数
「だいぶまとまってきたな、という感じですね」。キャンプイン翌日の2日から、2日に1回のペースでブルペン入りを続ける中で、着実に上昇カーブを描けている手応えはある。
この日投じた球数は61球。当初は50球前後の予定だったが「(調子が)良かったら、バッターを立たせようかなと思っていたので、その分、最後ちょっと出ました」。順調にトレーニングを踏めているが故の予定変更であることを明かした。
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目指すは投球スタイルのモデルチェンジ
新シーズンに向けてのモデルチェンジも着実に進行中だ。昨季の杉浦の投球割合は、ストレートが6割強で、カットボールとスプリットがそれぞれ2割弱と、ほぼ全ての投球がこの3球種によるものだった。
だが、「カーブとかチェンジアップ、シュートも満遍なく使えるようになれば、バッターも的を絞りづらいと思う」と〝七色の変化球〟で相手打者をきりきり舞いにさせることをもくろんでいる。
記録的な大雪に見舞われた故郷の帯広
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2月に入ってから、例年に比べて非常に寒い日々が続いている沖縄。日本列島を覆う強力な寒波の影響によるものだが、大きな被害を受けたのが、故郷の帯広市だ。4日にはわずか12時間で120センチという災害級の大雪に見舞われた。
「あの日の朝5時から親は雪かきをしていたそうなんですけど、雪をよけてもよけてもきりがなくて。結局、8時間ぐらい除雪したらしいです。写真が送られてきたんですけど、なかなか見ない雪の量でした」。降雪こそ落ち着いたものの、帯広市内では道路の除雪作業が追い付いていない状況が続いている。「まだバスとかが止まっているそう。学校に通う人とか、車を持っていない人は困ると思うので、早く復旧してほしいですね」と、日常生活が早く戻ることを心から願っている。
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見据えるシーズン完走 昨季の反省を胸に
ここまで良好なコンディションを維持することができているが、昨季は7月に右肩を痛め、約1か月半の離脱を経験した。それだけに「けがには気を付けてやっています」と、1年間をフルで戦い抜く体をつくるべく、細心の注意を払いながら調整を続けている。
リリーフ陣の競争は激化の一途をたどるが、「まずは自分の状態をしっかり仕上げて、思い通りに投げられるようにするだけなので」ときっぱり。背番号22は決してあせることなく、自分のペースを貫いて、シーズン開幕の瞬間を目指していく。
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