細野晴希 国頭でブルペン入り 動作解析で導き出したフォームで1軍招集の時を待つ
2024年のドラ1左腕 目指すは2年目の飛躍
日本ハムの細野晴希投手(22)が7日、2軍キャンプが行われている沖縄・国頭でブルペン入りした。
オフには投球フォームの見直しを行った158キロ左腕。2年目の飛躍へ、己が信じるペースでトレーニングを積み重ねていく。
納得の20球 最速も150キロを計測
細野は2日後にライブBPでの登板が控えていることもあり、この日は球数を20球に抑えた。それでも最速は150キロを計測。「狙った球速が出ていたので、順調かなと思います」と、ここまでの調整に手応えを感じている。
2度目の春季キャンプ ルーキーイヤーとは大違い
春季キャンプ開始から、この日でちょうど1週間が経過した。ここまでの日々を振り返り「楽しくやれている」と口にする。
「去年は環境に慣れることが一番、大変でしたけど、今は野球に集中できている。そういうところでも成長を感じられていて、充実しています」
オフに判明した身体的特徴
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昨年6月18日の阪神戦(甲子園)に先発してプロ初登板を果たしたものの、7月に左肩を痛めた影響もあって、ルーキーイヤーの登板は2試合のみにとどまった。リスタートとなるプロ2年目に向けて、オフには動作解析を実施した。すると、自身の身体的特徴が浮かび上がってきたという。
「(体をひねる動作を行う)胸椎の回旋のスピードが速いことが分かって。その一方で、左肩の水平内転(上腕を水平面で前方へ移動させる動き)が本当に弱くて。胸椎の回旋が速いのに、左肩を持って来る力が弱かったら、腕が出てくるのが遅れてしまうし、ということは肩に負担がかかる。それだったら負荷が少ない方で、という意識で、若干、胸周りの構成を高めて、柔軟性の部分で硬く使うイメージにして」。現段階では新たなフォームに好感触を抱くことができているそうで、「バッターがどういう反応をするかな」と、実戦形式での登板機会を心待ちにしている。
目指すは15勝! 「やることをやっていけば付いてくる」
契約更改時には、今季の目標を「15勝」と色紙に記入した。その第一歩目となるプロ初勝利の瞬間が待たれる。「(早めに)できたらいいですけど、でも勝ちはどうしても運の要素が大きい。実力ではないところで決まってしまうので、あまりそこにはこだわらず」と、自己のペースを貫くことを大事にしている。
「とにかく、やることをやっていけば、何か付いてくるものがあるんじゃないかなと思っています」
見据える先発ローテーション入り
開幕戦に向けての姿勢も同様で、「もちろん呼ばれたら、いつでも行けるような準備はしていきたいですけど、最初は(ローテーションが)5人で回りますよね。それが先発中6日(6人)になったタイミングで入れたら。いつでも中6日で回れる準備をしておいて、呼ばれたらずっと上で回れるように」
開幕1軍よりも、上がったからには1軍でプレーし続けることを重視する背番号29。己を鍛え上げながら、その瞬間を待ち続ける。