ファイターズ
2025/02/07 20:10

《ハム番24時》2月7日


 2024年オフ、ベテラン左腕の宮西を取材していると「俺のことを『なおちゃん』と呼んでくる後輩がいる」と聞いた。レジェンドを軽んじるような不届き者が本当にいるのかと疑問に思い、キャンプ地の沖縄・名護で練習上がりの容疑者を直撃した。

 事件のあらましを伝えた上で、真実か問いかけると、今季の開幕投手に内定している彼はあっさりと吐いた。「…合っています。僕です。いや、普段はちゃんと宮さんと呼びますよ。仲良くなってガツガツいくようになったら、とっさに出ちゃいました」

 ちょっぴり言い訳がましい。罪を軽くしようと、不可抗力を装っているようにも受け取れた。さらに、怖いイメージもある宮西と、どうやって親しくなったのか尋問すると「最初は(怖さが)あったんですけど、宮さんから話しかけてくださって。自分からはいけなかったので、すごくありがたかった」と供述した。

 どうやら、食事の席などで距離が縮まり、先輩の優しさに甘える形で、懐に入り込んでいったよう。もう、全く壁はないそうだ。「最近は、宮さんもちょけて(おどけて)『俺のことなんと呼ぶんだっけ?』みたいな感じで(振ってくる)。それで、なおちゃんと。『おまえはいいよ』と言われたので。ありがたく呼ばせてもらいます」

 沖縄出身の24歳、恐るべし。人懐っこい愛されキャラを生かし、ネタに昇華させていた。その強じんなメンタルがあれば、開幕戦の重圧も余裕で乗り越えられそうだ。

室内でのアップ前に会話をする金村と宮西(右)

 

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