ファイターズ
2025/02/10 18:00

《岩本勉のガン流F論》復活を期すプレーヤーに言いたい ハエ叩きで開眼した自らを重ね合わせて

見事だった玉井の投球 1回パーフェクト

 今年に懸ける並々ならぬ決意。1イニングのみの登板だったが、十分に伝わった。玉井だ。

 8日の紅白戦。白組の2番手で登板し、浅間を投ゴロ、郡司を二ゴロ、清水を三振に仕留めた。郡司を見事に差し込めていたし、清水から三振を奪ったカットボールは、曲がるというより〝やって来ない〟ボール。高さを低くキープしながらのもので、打者にとっては実に厄介だろう。

生まれ変わったプロ9年目の道産子右腕

 ニュー玉井とでも言おうか。いや、ネオ玉井と表現しようか。完全にサイドスローのピッチャーに生まれ変わった。負傷などもあり、昨季は1軍マウンドに上がることがなかった。年齢も年齢だ。腹をくくったはずだ。

手首の角度に見た完璧なフォーム改造

 昨秋、エスコンで見た時には、まだサイドになりきれていなかった。当時と今回では手首の角度がまったく違う。昨秋は手首がまだ立っていた。オーバーハンドで上から叩いてきた投手だ。当然だろう。それが今回は、しっかり寝ていた。サイドの軌道で体を動かしているのに、腕だけは上から叩きにいっている。となれば、当然、体に無理が来るし、タイミングもズレてしまう。もう、その心配はなさそうだ。

 過去の自分と決別し、力強く前に進んでいる。

間近に存在するレジェンド左腕から刺激

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