【一問一答】ルーキー山縣秀 好捕&遠投の好プレー 得意の守備でファン沸かせた
三回1死一塁、併殺を決める山縣=撮影・井上浩明
■紅白戦 紅組3-2白組(2月9日、Enagicスタジアム名護)
日本ハムは9日、沖縄・名護で紅白戦を実施した。ドラフト5位ルーキーの山縣秀内野手(22)は紅組の7番・遊撃として先発出場。二回表には深い位置への遊ゴロをスライディングで好捕すると、すばやく一塁へ送球して打者走者を刺すという見事なプレーを披露。高い守備力に定評のある背番号54が、駆けつけた大勢のファンに早くも存在感をアピールした。一問一答は以下の通り。
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―1軍の主力選手がいる実戦の中でプレー
「本当に楽しい時間を過ごしたという感じで、(最終回の)六回が終わるときにまだ続けたいな、終わってほしくないな、という気持ちになっていました」
―大勢のファンの前でのプレーが楽しかったということか
「そうですね。ファンの方々が歓声や声援を送ってくださっていたので、そういうところも感じていましたし、あとは自分がこういうレベルの高いところでプレーさせていただいているという幸せな環境に、うれしいとか楽しいと思いながらプレーしていました」
―二回表にはショートへの当たりをスライディングで好捕し、深い位置からの遠投によって一塁でのアウトを取った
「自分の持ち味というか、守備が売りでここまでやってきたので、これから先も変わらずアピールしていかなければいけないと思います」
―あの場面ではスタンドから大歓声があがったが、聞こえていたか
「はい。ちょっと鳥肌立ちました」
好守でアピールした山縣=撮影・松本奈央
―一方で打撃では2三振と振るわなかった
「積極的に振っていって、前に打球が飛ばずに追い込まれてという、自分としては課題の残る打撃内容だったので、これからしっかり振り込んで、力強い球に負けないように、自分の力強いスイングをこれから手に入れられたら、と思います」
―キャンプはまだまだ続く。今後どうアピールしていくか
「自分の売りである守備からアピールして、打席(に立つ機会)をいただけたら、そこでしっかり結果を残せるように練習していきたいと思います」
―好守備の場面の思考や動きの解説をしてほしい
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「上川畑さんが打席に入っていたので、三遊間に打球が来るかなという想定から入って、三遊間に少し寄って。サインが真っすぐだったので、三遊間にこういうゴロが来たらこうさばこうと、昨日イメージしていたとおりのゴロが来た。スライディング(キャッチ)するか迷ったんですけど、大事に行くという感じでスライディングして、上川畑さんの足の速さを警戒して、早めにスローイングしたという感じですね」
―体勢が十分ではない中での速いスローイング
「いや、自分の中ではしっかり投げられるぐらいの体勢をつくったつもりだったんですけど。焦らないとアウトにならないと思ったので、焦りながらも大事に行きつつ、という感じでした」
―右足だけで投げるイメージか
「いや、もう全身です。右足で踏ん張って投げるんですけど、自分は肩はあまり強くないので、あそこは全身を使って思いっきり投げました」
―体を振るような投げ方というのは、肩を補うためなのか
「そうですね。自分の中ではあれは置きに行った投げ方だったので、そんなに思いっきりという感じではなかったですけど、できるだけ体を大きく使えば、軽く投げてもいいボールが行くと思うので、そこは意識しながらできたから、よかったと思います」
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―内野安打になりそうな当たりだったが、そういう打球をアウトにできるのはすごく大きい
「間違いないです。自分は内野安打かなとは思っていなくて、ショートゴロと思ってさばいているので何とも言えないですけど、飛んできたボールを全部アウトにしたいというのは、自分の意識していること。飛んできたボールを100%アウトにできるように、これからも意識してやっていけたらいいと思います」
―1月の入寮時に「守備でご飯を食べていきたい」というコメントをしていたが、まさに今日のはそんなプレーだった
「そうなんですけど、守備でご飯を食べていくにもバッティングが必要ですし、走塁もそこに伴っていかなければいけないと思うので、守備でご飯を食べていきたいのは変わらずに、守備を鍛えつつ、守備以外のこともしっかりこれから成長できたらいいなと思います」
―あのプレーは自分にとって難しかったか、それとも簡単だったのか
「簡単なプレーは基本的にないと思っているので、全部難しいですけど、できたのでOKですかね」
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―スライディングした方が強く投げられる感じか
「スライディングは確実に捕球するための手段で使っているだけで、腰が高い状態でそのまま逆シングルで行くのが土でちょっと怖かったので。自分の技術不足でスライディングしたという感じです」
―安全策でスライディングを試みたのか
「自分の中ではあれが安全策かなと。(目線を下げる?)そうですね、顔をボールに近づけるイメージで」
―4日の紅白戦でも2打席とも初球から振っていき、今日の2打席でも初球からスイング。意識していたのか
「積極的に行かないと、差されて差されてという感じだと、自分は後手後手に回ってしまうので。そういうことも意識して振っていったつもりだったんですけど、今日はちょっと力んでバットが出なかったりとか、ボール球を思いっきり振ってしまったりとか、いろいろとあったので、またイチからやり直していけたら、と思います」
―好守備の場面の後、監督やコーチから声はかけてもらったのか
「『ナイスプレー』と谷内コーチから言っていただいて。他のコーチや先輩方も『ナイスプレー』と言ってくださったので、うれしかったです」