ファイターズ
2025/02/11 19:30

《SHINJOの信条》(開幕4番の野村について)内容がものすごく良い

■練習試合 日本ハム6ー4楽天(2月11日、金武町ベースボールスタジアム)

―今季初の対外試合で打線爆発。手応えは
「打つ方に関しては、もう言うことない。きっちり全員がセンター、センターに打とうという意識があったので。15安打も打ってくれたら、もう言うことない。ただね、アピールしてほしい選手に結果が出ていないところはもどかしいという感じでベンチでは見ています」

―例えばどの選手か
「山口くんなんかは、この一瞬のチャンス、一瞬じゃないね、これは。相当、チャンスをあげているので。まだ1本もヒットが出ていないから、本人も焦りかけているので、バットが出てきていない印象があります」

―これからまだチャンスは
「そこまでないですね、もう」

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―クリーンアップに清宮、野村、万波を並べた。どんな思いを込めたか
「最初は水谷くんが5番だったんですけど、やっぱりこれからのファイターズは、この3人に引っ張っていってもらわないといけないから、打順を入れ替えました。きょうの並びは好きでしたね。五十幡くん、矢沢くん、清宮くん、野村くん、万波くん、水谷くん、郡司くん。雰囲気を感じる打順ではありました」

―9番には水野がいる
「向こうもアピールしないといけないピッチャーが次々と投げていて、かわいそうだなと思いながら見ていました」

―清宮が4安打
「そのへんは大丈夫です(笑)。きょうね、ピッチャー陣に2ボールになった時点で、必ず変化球でストライクを投げなさいというテーマを持ってやったんですけど、まー入らんね。80%以上がボール球になっていたので。あなたたちは野球を始めて毎日、ストライクを投げる練習を何年もやってきた。それをしっかりできたら、逆の80%はストライクが入るピッチャーに変わってほしいなというふうには見ていました」

―昨年は初球のストライク率を重視していた
「初球というより、2ボールからバッターはだいたい90~95%、真っすぐを待って打ちにいく。変化球はほとんど振らないんですよ。さらに良いバッターになってくると、2ボールから変化球を狙われますけど、だいたいのバッターが真っすぐを待ってくるので、例えばポーンって緩いカーブでストライクが取れるピッチャーだと、自分が得をするので。そのへんをもう一回、テーマを持ってこのオープン戦、向こうにバレたっていいので、ストライクを取りにいって、打たれてもオッケー、オッケー。ストライクを投げられたことを褒めたい」

―ここからチームに求めることは
「徐々に相手のピッチャーのレベルも上がってくるので、捉えられていたものがファウルになってくる。楽天の伊藤(裕)くんの打席を見ると、こっちがワクワクする。ものすごくポイントが前で、バックネットにスパーンって行くファウルが多いじゃないですか。なんかワクワクしますよね、彼は。そういうバッターがうちにもたくさんいてくれたらいいなと思いました」

―開幕4番の野村も活躍
「良かったでしょ。あのボテボテのセンター前ヒットをきっかけに、良くなるだろうなと思っていたら。結果が出なくても、内容がものすごく良いじゃないですか。これをずっと続けていってもらえれば、もう4番ですよね」

―打線にセンターから逆方向への意識が見られた
「八木コーチがそういう指示を出したんじゃないですかね」

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―斎藤はどう見えたか
「ボールは強いんですけど、セットポジションで構えて投げにいくタイミングのワンパターンさがものすごくあるから、もう1パターン、2パターン。例えば長く持ってクイックとか、長く持って足を上げてみたいなものが増えた方が。やっぱりバッターはタイミングをものすごく重要視してやっているので、ちょっとワンパターンすぎるかなというのはありました。でもそれをすると、ストライクは入らなくなるんですよね。あとは(投球時の)よいしょ!っていう言葉がちょっとかっこよくないかな(笑)。よいしょ!はちょっと変えようかな。うりゃ!とかの方がまだね。それは2人で話し合って、よいしょ!はやめようかと」

―宗山の印象は
「いいですね。力感がなく、自分のポイントまで持ってきて、最短距離でインパクトだけバチーンっていう。最後のショートライナー、水野くんがはじいたんですけど、あれも打ちにいって来たボールに対して間があって打ちにいく。流れで打っていないところは『お、素晴らしいな』と思いました」

―きょうは野村克也さんの命日。褒めてもらえるチームになってきたか
「褒めてくれないでしょ。優勝してからでしょ、褒めてくれるのは。『わしは何回、優勝したと思うんや』って、たぶん言っていますよ」

―打線は初球、ファーストストライクを打ちに行っていた。指示を出したか
「いやいや。八木コーチがしたかもしれないし。しっかり捉えていましたよね。良い角度でバットが出ているから内野の頭を越える打球も多かったし。水野くんの打球よ。あれ、ホームランではないですよね。いやいや、いい打球を打つわ。あとは3、4、5番のセンター前3本も良かったですしね」

―清宮、野村、万波が打てばチームが乗る
「あの3人だけじゃなく、全体的にいろいろな個性を持った選手が1番から9番まで入って、控え選手も出てくるたびに、スタンドから拍手が起こるような、見られた見られたっていう選手が増えていっていると思うので、そういう選手をもう2、3人増やしていけたらいいかなと思います」

―当初は水谷が5番、万波が6番だった
「そうですね。6番って、4番ぐらいの大事なポジションなので。6番って結構、打率を稼げるんですよ。だから万波くんの6番もいいなと思ったんですけど、ちょっとあの3人を並べたいなと思って、試合前に変えさせてもらいました」

―2ボールになったら変化球でストライクを取るという方針は、シーズンに入っても続くか
「癖付けてほしいですよね。シーズンになったらもちろん、ずっとしていたら相手にもバレる。バッター心理としては真っすぐを90%以上で待つから、緩い変化球、カーブとか、ちょっとしたカットでも、打ちたいところで曲がるとバットが止まる。そこで普通に投げたらストライクが取れるという投手を使いたくなりますよね」

―2ボールからストライクを取りにいけない原因は
「ちょっとピッチャーに聞いてみてくださいよ。なんでストライク入らないの? 何が悪かったの?って。どこが悪いんだろう。本当に聞いてみたい。バッターがいなかったら入りますよね。だからバッターがいないイメージで投げることかな」

―気持ちの面が大きい
「でしょうね。それか、ボスが言っているからストライク入れないと、と置きにいってしまって入らなくなっているかもしれない。でも置きにいっているような感じは見られなかった。斎藤くんはフォークで2ボールからストライクを取りにいっていた。ピッチャーによって違いますよね」

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