松浦慶斗 名護組に合流 新庄監督も絶賛した直球を武器に開幕1軍入りを目指す
1軍に合流し、笑顔を見せる松浦=撮影・松本奈央
1軍切符をつかんだ4年目左腕
日本ハムの松浦慶斗投手(21)が11日から1軍に合流した。8日に行われた紅白戦で3三振を奪うなど、1回無失点の好投。訪れたチャンスをものにして、1軍昇格の切符をつかんだ。
昨季よりもバランスのいい投球フォームから繰り出される直球で相手打者を圧倒。このままキャンプを完走し、開幕1軍入りを目指す。
1軍に合流した松浦(右)がチームメートにあいさつする
8日の紅白戦で主力から3K 新庄監督から早速DM
新庄監督も太鼓判を押した投球だった。8日の紅白戦。白組の5番手で登板した松浦は、1軍経験が豊富な浅間、郡司、石井から3つの三振を奪ってみせた。制球も乱れることなく、キレのある直球を投げ込んだ。
その日のうちに、新庄監督からSNSのDM(ダイレクトメッセージ)で「すごくいい球投げてたよ。今までで一番良かった」とのメッセージが届いた。これには松浦も「うれしかったです」と喜び「やっぱりボス(新庄監督)の前で練習ができるっていうのは、すごくありがたい」と、さらなるアピールを誓った。
1軍に合流し、拍手でチームメートに迎えられる松浦(手前右)
飛躍を予感させる2025年 自主トレの成果を発揮
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
オフに河野と行った自主トレの効果を大きく実感している。昨季までは強く腕を振る気持ちが強かったが、現在は下半身からパワーを伝えることに重点を置く。結果として、バランスのいい投球フォームに変貌した。
「腕が勝手に付いてくるっていうぐらいの感覚で投げてます」という。取り入れたピラティスでも下半身から腹筋への連動などを意識していたこともあり、積んできたトレーニングの効果をしっかりと投球フォームに落とし込んでいる。
キャッチボールする松浦
レジェンド左腕からも期待の声
この日、キャッチボールした宮西からも「『指にかかった球はとてつもなくいい。(その割合が低くて)惜しいな。もうちょっとやな』みたいな話はしてもらいました」 と背中を押された。
最速155キロを誇る大型左腕は、破壊力抜群の直球をイメージしている。「(8日の紅白戦は)148キロがMAXだったと思うんですけど、155キロというMAXは持っているので、ちょっとずつでもそのストレートの球速を伸ばしていきたい」と力を込めた。

1軍合流は通過点 見据える「3・28」
盗めるものも多くあり、新庄監督にも直接アピールできる1軍キャンプから離れるわけにはいかない。
「試合の日とかは、もうほぼ決まっていると思うので、フィールディングとかの練習で内容を理解してやっていきたい。しっかりオープン戦を越えて、開幕まで1軍でいるっていう覚悟はあります」。覚醒の兆しを見せた背番号55が思い描くのは、開幕1軍だ。
練習後、野球教室に参加した松浦(中央)