ファイターズ
《ハム番24時》2月11日
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斎藤友貴哉の囲み取材は面白い。この日は実戦初登板を1回無四球無失点で終え、多くの報道陣に囲まれた。
投球を振り返ってどうだったか、という初手の質問に対し、「自分的にはフォアボールなしで終われましたし」と答え始めたところまでは良かった。しかし、その後は「対外試合でちゃんと、ちゃんとっていうか…」と考えがまとまらず、「一回ストップしてください。こんがらがっちゃいました。リセットでお願いします。テイク2で」とやり直しを要求。まさかの事態にもちろん大爆笑が起こり、一気に場の空気が和らいだ。
少し天然だが、マウンドでは打者を圧倒する剛速球を投げる。そのギャップが、守護神に指名されている右腕の魅力。この日も楽天打線を相手に150キロ超えの直球を連発し、順調な調整ぶりを見せていた。
「すごい真っすぐのつかまりが良かった。冬にやってきたことがしっかり出せましたし、良い感じだと思います」と手応え十分ながら、現状の仕上がり具合は「自分に期待を込めて、50%」と、大きな伸びしろをイメージしている。シーズンが始まり、100%になった斎藤を取材するのが楽しみだ。
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