細野晴希 大好きスマブラ〝卒業〟宣言 代わりに始めるヒーローインタビュー対策とは
ブルペンで投球練習する細野=撮影・近藤裕介
15日の紅白戦で今季初実戦マウンド
日本ハムの細野晴希投手(22)が15日の紅白戦(名護)で今季初実戦を迎える。春季キャンプは2軍スタートとなったが、これまで沖縄・国頭の地でじっくりと練習に打ち込んできた。
金子コーチから助言を受けたカットは企業秘密
登板2日前となる13日にはブルペン入りし、力感を抑えながら26球を投じた。
「きょうはバランス良く、狙った軌道、球が投げられるようにというテーマでした。カットボールが、まだまだ練習が必要かなという感じなんですけど、それ以外はボチボチ(良い感じ)だと思います。カットボールについてはネコさん(金子2軍投手コーチ)に聞いてアドバイスをいただきました。すごかったです。内容は企業秘密ですけど(笑)。本当にありがたいですね。なんとかものにしたいです。あとは15日の紅白戦で(伊藤)大海さんにも会えるので、カットボールについて聞ける機会があったら聞いてみたい」と笑顔で汗を拭った。
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磨きをかける唯一無二の決め球
アピールの準備は整っているが、1軍首脳陣の前でも気負うことはない。
「アピールというより、自分のテーマ通りに投げることが大事。(実戦で)フォークをたくさん投げて練習したいなと思っている。僕のフォークは、このチームにはあんまりいない感じで、唯一無二。ラプソードの数値だけは、いっちょ前なんです(笑)。あとは投げる精度を高めて、空振りをたくさん取るだけです。それがアピールにつながってくれたら」と力を込めた。
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狙うは開幕ローテ入り 多くのライバルから刺激
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開幕ローテーション入りを狙う24年のドラフト1位左腕。年下の達、福島、柳川、松浦が1軍キャンプで先発枠を争っている現状に当然、悔しさはある。
「自分はローテーションの最後の枠を狙う立場。5、6番目を争っていかないといけないので、そういう意味で、ライバル意識はありますね。でも、それを達に言ったら、あいつは気取って『ライバルとは思ったことないんですよー』とか言い出すんですよ。腹立つわー、あいつ。『もっと上を見ないといけない、横を見ていたらダメって言われた(笑)』。でも今はチーム内で争っていかないといけないと思っています。みんな投げているボールがすごいので、なんとか負けないようにと思ってやっています」
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キャンプ中はスマブラ断ち
大人気ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』を愛し、攻略法をノートにまとめるほどやりこんできた。しかし、今キャンプにはあえて、ゲームを持ち込まなかった。
「スマブラは持ってきていないです。去年のオフから結構、やる頻度は減らしていて、もうやらなくてもあんまり苦ではないですね。スマブラは卒業です」。野球1本に集中し、成長の速度を加速させるつもりだ。
ブルペンに入った細野(右)とボールを受けた清水優
待ってろ!エスコンのお立ち台
空いた時間は、〝ヒーローインタビュー対策〟に充てる。
「(休日は) トレーニングして散歩して海でたそがれて、それでもまだお昼ぐらいなので、読書をしていますね。言語化についての本を読もうかなと思っています。自分は言語化が苦手なので。大事かなと。ヒーローインタビューに向けて。テンパっちゃったら嫌なので」。まずは15日の初実戦で快投を披露だ。今季はエスコンフィールドのお立ち台に何度も上がってみせる。