青木亮太が引き出す組織の力「求められるプレーをしつつ、個性を出せるのが一番強い」
紅白戦でボールを追うMF青木(右)=撮影・宮西雄太郎
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月13日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌のMF青木亮太(28)が13日、2次キャンプ地の熊本・大津町で行われた全体練習に参加し、紅白戦でキレのある動きを披露した。卓越した足元の技術を武器とする背番号11は、今季も数々のチャンスを演出し、相手ゴールに迫り続ける。
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好調維持するチームの要
創造性あふれるプレーが見る者を魅了する。攻撃の要として期待されるファンタジスタは、今季を占う一戦へ「やっと始まるなっていう気持ち。状態は悪くない。(シーズンの)最初からチームの力になれるようにプレーしたい」と、静かに闘志を燃やした。
ウォーミングアップするMF青木(左)とFW出間
クラブとして9年ぶりとなるJ2の戦いは、過酷な道のりが予想される。名古屋に在籍していた2017年に昇格経験を持つ青木は「タフなサッカーをするチームが多いイメージ。キャンプでやっていることを、しっかり出す。みんなでそこを意識したい」と、カテゴリー特有の難しさと昇格のキーポイントを口にした。
組織があってこそ個が生きる アピールも大事だけど…
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オフに一部の主力選手は流出したが、新体制となった今季も個性豊かなメンバーが揃い、戦力は充実している。青木は「個々の能力はもちろんある」と仲間たちの実力を信頼した上で、組織で戦うことの重要性を説く。
「新監督になってアピールすることも大事。でも、全員がそれをやってしまうと監督のサッカーではなくなってしまう。監督が攻撃や守備の形を提示してくれている。求められるプレーをしつつ、自分の個性を出せるのが一番強い。一人でやるスポーツではないので、そこをどれだけ意識できるかが大事」
トップ下として活躍が期待されるMF青木(中央)
次の展開を考えながら動く
天賦の才に献身性を併せ持つ。プレシーズンマッチ4試合でトップ下を務めた沖縄キャンプ期間中は、自らの役割を「動きすぎないこと」と独特の言い回しで表現していた。
「ボールを持ってアピールすることが個人としては一番良いと思うけど、そこだけやってしまうとチームのピンチを招くこともある。ボールに関わることは大事だけど、関わりすぎてしまうとスペースがなくなる。ボールに寄りすぎず、次の展開を良くすることが大切」
チームメートを生かすことで、全体のパフォーマンスが向上すると心得る。ピッチ上でひときわ輝く男は自己犠牲をいとわず、クラブの勝利に全力を注ぐ。
練習中に笑みを浮かべるMF青木(右)
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