【一問一答】金村尚真 第3クールまでを総括 焦り吹き飛ばし開幕マウンドへ着実に前進中
室内練習場に移動する金村(左)と松浦=撮影・松本奈央
今季の開幕投手に内定している日本ハムの金村尚真投手(24)が13日、沖縄・名護の1軍キャンプでブルペン入りし、約80球を投げ込んだ。自身初の開幕マウンドに向けて試行錯誤の日々が続いているが、「3・28」に向けて一歩一歩、着実に歩みを進めている。練習後の一問一答は以下の通り。
―キャンプは第3クールが終了。ここまでの手応えは
「キャンプが始まった頃よりは、キャッチボールであったり、ピッチングも徐々に良くなってきている。順調にきているのかなと思います」
―先輩たちから事前に、あまり飛ばしすぎないようにという話をもらっていた。実践できているか
「試したいことが多すぎて、ピッチングになると球数が増えすぎてい。周りからはちょっと投げすぎじゃないか、というのは言われているので、そこはもう少し考えてやっていければいいかなと思います」
ブルペンで投球練習する金村(左)
―試したいこととはどんなことか
「変化球を違う握り、投げ方で。そこで(自分に)合うのを今、探している段階なので、そういったところかなと思います」
―球数が多くなっているというが、疲労感は
「ちょっときてはいるんですけど、シーズン中になると、この比ではない疲れが浮いてくることもある。そこは全然、大丈夫かなと思います」
―キャンプ中のリラックス方法は
「結構、寝るのが好きなので、オフの日だと一日外に出ない時もあるんですよ。いつもは時間になったら起きますけど、誰にも起こされないで寝るのが結構、好きなので。とりあえず寝て、起きたら映画を見たりとか、マンガを見たりとか。寝るのが好きなので、たくさん寝ています」
―あすのオフもそんな感じか
「あすも特に予定はないので、とりあえずその生活かなと思います」
―キャンプも半分を経過。初実戦に向けてどう高めていくか
「早く投げたいという思いがすごく強い。最初はそんなに長いイニングは投げないと思うので、まずはこのキャンプ期間に自分がやってきたことをしっかりと出せるように。実戦まであともう少しあるんですけど、しっかり調整していけたらいいなと思っています」
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―開幕投手が決まっていて、相手チームからの見られ方も変わってきている。どう、はね返していくか
「対戦する投手も、もちろんいい(投手だと)と思う。でもそこを勝ちきらないとチームとしても強くなりませんし、僕個人としてもそこは去年からの課題でもある。勝たせられるピッチングというのをしっかりやっていきたいと思います」
―現時点で数値的な目標はあるか
「そんなに細かいものはまだ自分の中で決めていないですけど、2桁(勝利)と規定(投球回数)というのは、最低限の目標としては掲げています」
―ファンへメッセージを
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「開幕戦、絶対、勝つので応援よろしくお願いします」
―ブルペン投球を振り返って
「ここ何回か入ったうちでは一番、良かったのかなと。球どうこうというよりは(前回までは)自分の感覚の中でラインが出ていなかったけど、きょうはいつもよりは出ていたので。まだまだですけど、徐々に良い方向に進んでいるのではないかなと思いました」
―前日はピッチングコーチと時間をかけてフォームチェックをしていた。生かせたか
「そうですね、だいぶ生かせましたし、投げ終わった後に(武田)久さんだったり、加藤コーチと話して、きょうは良かったんじゃないかという声をいただいたので、できたのではないかなと思います」
―きのうは「あした、また忘れるなよ」という言葉をかけられていた
「はい、忘れていなかったので、大丈夫かなと思います」
―これから先、進んでいく道筋がだいぶ見えてきたか
「でもやはり実戦に入ってみないと分からないと思います。実戦を迎えてからかなと思います」
―9日以来、中3日でのブルペン入り
「1クールに1回は投げたいなと思っていて、このクールは投げていなかったので。あした、オフを挟みますし、投げなかったらまた日が空くので、そういう意味合いで投げました」
―寒さを感じたか
「いや、そんなに。僕はそんなに寒くなかったですけどね」
―開幕戦のベルーナドームは寒くなることが予想される
「そうですね、ちょっと寒いので。でも北海道で自主トレもしましたし、寒さには慣れているのかなとは思う。そこはあまり問題にはしていないです」
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―一通りの変化球を試していた。仕上がり具合は
「変化球は試合で実際にバッターが立って、反応を見ないと分からないものでもあるので、実際にバッターが立ってからかなと思います」
―投げている手応えとしては
「投げている感じはそこまで悪くはないので、あとはバッターが立ってからかなと思います」
―最初の頃はまだ仕上がっていないという話があった
「いや、きょうもまだまだですね。やはり良い時の自分を想像してしまうので。どうしてもキャンプ中のこの上がっていく段階で、まだ物足りないなというのは感じますけど、2月中旬で、まだまだ期間はあるので。コーチと、そこは焦らずにやっていこうという話をしました」
―良かった頃のイメージが強いか
「強いですね。やはりそこを追い求めてしまいますし、そこを超えないといけないと思っている。焦りはありますけど、焦ってけがをするのが一番ダメだと思うので、そこは焦らずにしっかりやっていければいいなと」
―ブルペンでボールを受けた郡司は「全然いいじゃない」という話をしていた
「そうですね、郡司さんには『めっちゃいいじゃん』と言ってもらったんですけど、郡司さんに受けてもらったこと、あんまりないんですよね(笑)。なので、分かんないです(笑)。でも見てはいるので。悪くはないので、ここから徐々に上げていければいいなと思います」
―周りから投げすぎじゃないかと言われる。目標が開幕戦だということを自分でも感じているからか
「そうですね。やはりそこが決まっているので、そこに合わせていかなければいけないとは思っている。ここから実戦が入ってきて、なかなか球数を投げる機会はそんなにないと思うんですよ。なので、今のうちに球数を投げておかないといけないというのが、自分の考えとしてあったので、それで今、投げているという感じですね」
―疲れは出ているか
「いや、疲れています(笑)。なので、そろそろ球数を抑えて、内容の濃いピッチングをしていければいいかなと思います」
―きょうは約80球。今後はもう少し球数を抑えていくのか
「そうですね、ここからは40球、50球。でも僕は試合前でもだいたい40球ぐらい投げるので、そのぐらいで抑えていければ。50球ぐらいですかね、目安は」
―キャンプでのトータルの球数は、管理しているのか
「自分の体と相談しながら投げているので、何球投げなければいけないというのは考えていない。できるだけ球数を投げておきたいというのは、今の段階で思っているので、それで今、投げているという感じですね」
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―郡司はどんなキャッチャーか
「どんなキャッチャーですか?でもたまに配球とかを見ていたりすると、すごく面白い配球をするなとは感じました」
―面白い配球とは
「面白いというのは、これを言ってしまったら(配球の)答えになってしまうので(笑)、なかなか言えないですけど、あまり考えないような。いろいろなキャッチャーがいますけど、ここでこれを使うんだ、みたいな感じはあったので、すごく配球が面白いなと思いました」