五十幡亮汰 猛アピール中 新切り込み隊長候補が思い描く理想の1番打者は
守備練習を終えて引き揚げる五十幡=撮影・井上浩明
11日の紅白戦でマルチ安打
切り込み隊長の座は譲らない。沖縄・名護での1軍キャンプに参加している日本ハムの五十幡亮汰外野手(26)が、ここまでの実戦で1番起用に応えるアピールを続けている。
11日に行われた楽天との練習試合(金武)でも「1番・中堅」で先発出場し、マルチ安打をマークするなど、課題とされる打撃面で〝覚醒〟の兆しを見せている。そんなスピードスターが掲げる理想の1番打者像は―。
カートで室内練習場に移動する五十幡(中央)=撮影・松本奈央
実戦3戦連続ヒット中!
背番号50の勢いが止まらない。8日の紅白戦(名護)で1安打1盗塁を記録すると、翌9日の紅白戦(同)では2安打1四球と全打席で出塁し、しっかり盗塁も決めた。初の対外試合となった楽天戦では2打席連続安打を放つなど、好調ぶりを発揮した。
球界を代表するヒットメーカーから貴重な助言
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オフに取り組んできた成果が結果となって表れている。
他球団の選手らと合同で実施した静岡・下田での自主トレでは、秋山(広島)から自身の課題について言及されたという。詳細は伏せたものの、体の開きや目線などの改善に着目。「それはすごく取り組んできたことなので、(結果に)出てるんじゃないかなと思います」とうなづいた。
キャッチボールする五十幡(右)
イチローに青木、秋山…追い求める偉大な背中
その秋山はもちろんだが、イチロー氏や、昨季限りで現役を引退した青木宣親氏などといった希代のヒットメーカーが、五十幡にとって理想の1番打者だ。
「イチローさん、秋山さん、青木さん。打って、走って、守れる、走攻守三拍子の揃った選手」。快音を響かせ、グラウンド上を駆け回る―。そんなトップバッターに憧れの気持ちを抱いている。
守備練習する五十幡
打力アップで快足を最大限に生かす!
昨季は自己最多の94試合に出場し、リーグ6位の18盗塁を記録。球界屈指の快足が生み出す守備では、何度もチームの危機を救うなど、すでに「走」と「守」の能力は証明している。残るは「攻」だ。
昨季の打率.161、出塁率.210という打撃面を克服し、五十幡がトップバッターを務めることができれば、攻撃の幅も広がる。一番好きなポケモンを「ピカチュウ」という新切り込み隊長が〝電光石火〟を決めることができれば、得点力アップは間違いない。