夏季スポーツ
2021/12/17 15:57

高校生ボクサー長尾「リンダマン」スーパーライト級で20日プロデビュー

プロデビューに気合がみなぎる長尾リンダマン、憧れの畠山会長(右)も期待している(撮影・島山知房)

 畠山ボクシングジム(札幌市)所属の長尾リンダマン(札山の手高3年、本名・長尾紘希)が20日、東京・後楽園ホールで行われるスーパーライト級4回戦でプロデビューする。元日本チャンピオンの下で腕を磨いてきた現役高校生ボクサーが、記念すべきプロ初陣で白星をつかみ取る。 

 長尾がプロボクサーの第一歩を踏み出す。聖地・後楽園ホールで迎えるデビュー戦に向け「憧れのスタイルはインファイト。じりじりと攻めて敵を倒したい」と意気込んだ。
 父・晋次さん(48)に連れられ、小学6年の冬に畠山ジムを訪れたのが競技を始めたきっかけ。サンドバッグ打ちを体験するうちに「どんどん楽しくなってきた」と、その日にボクサーになることを決意した。
 元日本王者・畠山昌人会長(40)の指導を受けながら着実に力をつけ、今年4月のプロテストに一発合格。プロデビューの扉をこじ開けた。
 相手は同じくデビュー戦となる橋本至恩(19、東京・金子ジム)。少ないデータをもとにイメージトレーニングを重ねている。「対戦が決まってから、自分の持ち味である右アッパーを磨いてきた。他の選手よりパワーも機動力もないので、一発の技に(勝利の)活路を見いだしたい」と策を練る。
 本名の長尾紘希改め、「長尾リンダマン」としてリングに上がる。人気アニメ「クローズ」で最強の男と称されるキャラクターがリングネームの由来だ。「自分もリンダマン(最強の男)になる」。世界王者を夢見る道産子ボクサー。大きな夢への挑戦がついにはじまる。

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