パクミンギュ 長期キャンプで深めた仲間との絆「チームに最大限、貢献します」
練習前にウオーミングアップするDFパクミンギュ=撮影・宮西雄太郎
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月14日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌は14日、2次キャンプ地の熊本・大津町で全体練習を行った。昨夏に加入したDFパクミンギュ(29)は、今季も豊富な運動量と対人の強さでクラブに貢献する構え。2月16日に迎える大分との一戦では「最大限に努力します」と相手をシャットアウトし、3年連続の開幕戦無失点を目指す。
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開幕が近くなり確かな手応えと高揚感
無尽蔵のスタミナを誇る背番号3が、札幌の守備に安定感をもたらす。開幕を目前に控え「すごく楽しみです。今まで自分たちが準備してきたことを、きちんとピッチで出して勝利したい」と、高ぶる気持ちを言葉に乗せた。
変幻自在にポジションが入れ替わる。システムチェンジを多用するクラブ独自のサッカーは、日を追うごとに完成度が高まっている。
ヘディングを練習するDFパクミンギュ
ミシャ時代を知るパクミンギュは「沖縄では岩政監督のサッカーに対応するために努力した。熊本を通して長い期間やってきたので、みんながフィットして良いチームになってきていると思います」と、確かな手応えを口にした。
韓国でも長期キャンプは経験済み せがまれる後輩FWにも親近感
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夢を追って日本へ渡った男は、雪国・北海道の宿命といえる長期キャンプも苦にしない。冬の寒さが厳しい韓国時代にも長丁場を経験済みで「韓国は1次キャンプが5、6週間。2次キャンプも1、2週間あった。札幌は雪が降って長い期間遠征するので、ちょっと似ている部分がある。全然しんどくないです」と、過去の経験を懐かしむ。
昨夏に移籍したパクミンギュにとって、日本でキャンプを送るのは初めての経験だ。「私生活でも長い時間を一緒に過ごすので、選手同士のコミュニケーションが取れて仲が良くなる。(深井)一希さんは去年から自分とゴニ(金健熙)の面倒を見てくれる。チェック(スパチョーク)は沖縄でルームメートだったので、すごく仲が深まりました」と、すっかりチームに溶け込んでいる。
人懐っこい後輩には、人一倍の親近感を抱くという。休日はFW出間思努と外食へ出掛けることが多く「思努が『奢ってくれ』ってよく言ってくるので(笑)。焼肉、寿司、ラーメン、サムギョプサル…。ゴニと一緒に二人で払ってます」と、グルメを満喫するのが習慣になりつつある。
ランニング中にFW金健熙(中央右)と談笑するDFパクミンギュ(同左)
代表より、まずはチームの躍進を
いよいよ来日2年目シーズンが始まる。カテゴリーは変わっても、目指すのは勝利の2文字だけだ。「チームに最大限、貢献します。目標は優勝とJ1昇格。自分もチームメートも全員が、そう思っているはず」と決意を込める。
胸に抱く韓国代表への思いは「サッカー選手ならば全員が夢見るもの。でも今は、チームに意識を向けて頑張りたい」と一時封印。クラブのために全力を注ぎ、北海道を熱狂させる。
練習後のクールダウンを通訳(右)と行うDFパクミンギュ
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