レジェンド葛西は予選落ち ギネス更新は16日の第2戦へ持ち越し【ジャンプ男子W杯札幌大会】
予選落ちした後、悔しそうな表情でインタビューに応じる葛西=撮影・中島聡一朗
■ノルディックスキー・ジャンプW杯札幌大会(2月14日、札幌・大倉山ジャンプ競技場、ヒルサイズ137メートル)
▽予選
予選が行われ、日本勢は10人が出場。国内大会での2週連続Vで好調を維持するレジェンド葛西紀明(52、土屋ホーム)が、昨年3月以来のW杯出場を懸けて挑んだが、97メートルと精彩を欠き、52位で予選落ちした。15日の本戦出場は逃したが、自身が持つW杯通算出場回数と最年長ポイント獲得のギネス記録更新は16日W杯第2戦の予選次第となる。
予選敗退となった葛西の飛躍
「やっちまった~」
予選落ちし、報道陣の前に表れた葛西は「やっちまった~」と悔しさ全開だった。「もう完全にジャンプに失敗してしまいましたね。テイクオフで、うまく良い方向に飛べてない。練習でも2回連続で転倒しそうなジャンプをしていたので、ちょっとそれがすごい不安だった」。悪い予感は的中。出場56人中、52位。予選通過までは、あと2人だった。
ハイレベルなジャンプ見て力入った 「余計に変なプレッシャーも」
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昨季は札幌大会で5季ぶりのW杯ポイントを獲得。シーズン後半戦の海外遠征メンバーにも入った。今季は2月の国内大会で2週連続V。状態は上がっていたが、実力を十分に出し切れず、本戦出場を逃した。「やっぱりワールドカップのレベルが高いのは分かっていたんですけど、目の前で140メートルをガンガン越えられると、なんか力入っちゃうんですかね。こっちもやっぱり良いジャンプしないと、予選通らないと、っていうプレッシャーが自然とあったのかもしれない。トップ10の選手のジャンプを見ると、結構、厳しいハイレベルなんだなっていうのを実感しましたし、そのせいで余計に変なプレッシャーもあったんじゃないか」と振り返った。
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15日の出場は逃したが、まだチャンスは残されている。16日にもう一度、第2戦の予選が行われる。ギネス記録更新のチャンスはある。「良い経験になったので、これを生かしてまた次の試合頑張りたい」。百戦錬磨のレジェンドは、これぐらいではへこたれない。再び立ち上がり、大倉山の空にビッグジャンプを繰り広げる。
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