【一問一答】レイエス 1軍キャンプに合流 早期の試合出場に意欲「いつでも準備はできています」
打撃練習を終え、笑顔で引き揚げるレイエス(左から2人目)=撮影・松本奈央
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が15日、沖縄・名護の1軍キャンプに合流した。午前中に行われたフリーバッティングでは39スイング中4本の柵越えを放ち、うち場外弾1本と、自主トレの成果を披露した。リーグ優勝、そして日本一という「去年、やり残した仕事」を果たすことに強い意気込みを示している背番号99の一問一答は以下の通り。
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―13日に来日。おかえりなさい
「(日本語で)ありがとうございます」
―チームに合流した心境は
「久しぶりにチームの皆さんと合流できてうれしいです。オフの間も皆さんと会いたかったですし、体の準備も、もう整っています。野球をするというのは自分の使命なので、本当に気持ちも盛り上がっています」
―オフ期間には母国でどのようなトレーニングを積んできたか
「いつも通りの調整というか、(キャンプ合流)1日目から100%の状態で入れる準備はしてきました。母国でもピッチャーとの対戦などもして、実戦での経験も積んできました。来日の時のコメントにも残したんですけども、去年やり残した仕事を終わらせに来たという気持ちでいっぱいです」
―帰国前には体重を少し落としたいという話もしていた
「(苦笑)。判断は皆さんにしていただければと思います。でも体の状態はとても良いです」
―具体的な数字としては
「正直、体重をただ落とすだけでしたら、食事制限をして、有酸素(運動)をすれば落とせるんですけど、そうしたら筋肉も落ちて、結果的に出力も落ちてしまうという懸念点があったので。もちろん筋トレだったり、体の追い込みもしていたので、体重的に言えば、5キロ程度は減ったんですけど、筋肉の量などは増えているので、体の状態は万全です」
フリー打撃で柵越えを披露したレイエス=撮影・井上浩明
―バッティング練習では39スイングで柵越え4本を記録した
「ドミニカでの自主練習は基本的には同じバッティングピッチャーとの対戦だった。日本に来て(チームに)合流して、いろいろなバッティングピッチャーのタイミングに対する調整をしている段階ではあるのですけど、体の状態もスイングも万全ですし、これからが楽しみです」
―センターの位置で守備練習をしていた
「ドミニカでもやっていたトレーニングというか、取り組んでいたことなんですけど、試合で外野を守るためにやっている練習ではなくて、打球判断であったり、走る距離といった走塁であったり。普段の内野の守備にも生かされるのではないかなと思って取り組んでいます」
―森本コーチとコミュニケーションを取るシーンもあった
「森本コーチとは、指導ではなく、人生の話であったりとか、雑談をしていました。オフの話であったり、家族の話をしていました」
―競技的な話はなく、交流をしていた
「そうですね。きょう話をしたコーチであったり選手のほとんどは、そういった技術面の話ではなく、オフにどういったことをして過ごしたのかであったり、家族の話であったりと、雑談がメインでした」
―新庄監督とはコミュニケーションを取ったか
「先ほどの(集合)写真撮影の後に、少しお話、ごあいさつをさせていただきました」
―どんな話をしたか
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「ほかのコーチであったり、スタッフの方々と一緒で、オフシーズンの過ごし方だったりを。監督は(レイエスの)インスタグラムも見ていて、このオフの過ごし方の話をメインにしていました」
清宮(左)と言葉を交わすレイエス
―今季の具体的な数字目標は
「具体的な数字というよりは、どういった状況であっても、どういった投手、チームが相手でも、諦めない気持ち。常にそういう競争心、闘争心を持って戦うという意識を持って、1年間戦いたいと思っています」
―合流を待っていたファンへメッセージを
「いつも温かい応援をありがとうございます。オフの間もインスタグラムなどを通じてメッセージをいただいていて、本当に力になりました。一つ一つ、翻訳するのは大変でしたけども、ファイターズのファンの皆さんは本当に優しくて、ファンのためにも自分ができることを精いっぱいして、チームの勝利に貢献できたらなと思っています」
―今キャンプに持ち込んだユニークなものは何かあるか
「特にはないですけど、髪形(ドレッドヘアー)は新調してきました」
―どんなイメージでその髪形にしたか
「普段はこの髪形で、去年だけ少し短くしていたんですけど、シーズン1年を通して髪を伸ばして。それで帰国した際に編んでもらいました。メジャー3球団でやっていた時も、ずっとこの髪形でやっていました」
―青や明るい茶色が入ってカラフル。色に何か意味はあるのか
打撃練習を終え、奈良間(左)と笑顔で言葉を交わし、引き揚げるレイエス
「特に意味はないですけど、格好良いかなと思って」
―今季、狙いたいタイトルはあるか
「タイトルというよりも、去年の自分を上回る、全ての数値において昨年の自分の成績よりも上回れればいいかなと思っています。去年の成績も、もちろん悪くはなかったですけど、満足はしていないので、今年はさらに飛躍の年にできるように頑張ります」
―昨年に比べてパワーアップしていると感じる点は
「正直、ここを良くするというよりは、自分のできる範囲で、自分の仕事を精いっぱい全うするというのが、1年を通して見た時に、成績の向上につながるのではないかなと考えていて。昨年はスタートで少し出遅れた部分もあった。今年のキャンプは自分のできる範囲で練習に取り組んで、打席もたくさんいただければ、スタートから活躍できるのではないかなと思っています」
―バッティング練習ではどんなことをイメージしたか
「強く打つであったり、遠くに飛ばすというのは全くイメージしていなくて。ピッチャーとリズムを築き上げるというか、本当に楽しむという感覚で打っていました。良い感触でした。テーマ通りに練習できると、いつも好感触になるので、今回もそのような感触だったので良かったです」
―日本人投手の中で、誰かをイメージしたか
「特定のピッチャーというよりは、日本のピッチャーは多様なタイプであったり、スタイルを持っているので、自主トレの際も、自分でインスタグラムで『ライブBPのピッチャー、フォークを投げるピッチャー、カーブ、スローカーブを投げるピッチャーを募集しています』というふうに投稿したりして。フォークタイプのピッチャーに対しては、いつもより多めにフォークを投げてくれ、カーブタイプにはいつもより多めにカーブを投げてくれ、というふうに、いろいろなシチュエーションを想定して、練習に取り組んでいました」
―昨年、日本人投手の変化球が良いと感じたか
「そうですね。まあ、慣れるためというのも大きかったのですけども。アメリカ、ドミニカでは真っすぐメインのピッチャーが多いというのもあって、日本に来てからフォークであったり、カーブに慣れるのでは遅いので、目であったり、体を慣らすためにも、ドミニカでこの練習に取り組んでいました」
―ピッチャーは何人ぐらい募集したのか
「オフ全体でピッチャーの数は14人で、それぞれ5イニングを想定して打席に立っていました。(ピッチャーは)アメリカのマイナー(リーグ)であったり、前の球団からリリースされた選手であったりを、お給料を払う形で、ライブBPで投げていただきました。14人で、それぞれ10打席くらい立ちました」
―実戦出場のめどは
「それはもうチームの判断なので、チームの判断に従います。ただ自分はいつ呼ばれてもいいように準備は進めていて、本当にいつでも準備はできています。長い期間を待つことはないと思っています」