ファイターズ
田宮裕涼 初実戦で2安打 タイプロの結果は「後々、見ます」
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■紅白戦 紅組4-4白組(2月15日、Enagicスタジアム名護)
〝遅れ〟を十分にカバーするマルチ安打
日本ハムの田宮裕涼捕手(24)が15日、紅白戦(名護)で今季初の実戦出場を果たした。
オフに右肘を手術した影響もあり、遅めの〝開幕〟となったが、昨季ブレークした打棒は健在。初打席でいきなり左前打を放つなど、2打数2安打1四球と躍動した。
心がけた力強いスイング
「初めての実戦だったので、普通に自分のできることをしようと思って、思い切ってスイングしました。(レイエスを除いてチームで)僕だけたぶん打席に立っていなかったですし、いきなり立ったら打てるかどうか分からなかった。半分、打てないと思っていきましたし、どれぐらいできるんだろうと思っていたので、しっかり結果が出て良かったです」
2025年の1打席目は、驚きから始まった。五回に代打で出場すると、対峙した上原が初球でチェンジアップを投じ「ちょっと、おったまげました」と意表を突かれた。久々の実戦に「ボール、見えていなかったです」と苦笑い。それでも、結果で実力を証明した。
見せた持ち前の小技とスピード
小技も準備OKだ。九回の第3打席は2点ビハインドながら無死一、二塁の好機。田宮はベンチのサイン通り犠打を敢行し、三塁線へ絶妙に転がして内野安打をマークした。
「状況的に、1軍の試合だったら僕には絶対、バント(のサイン)が出る。打席に入る前から、ここはバントだなとしっかりイメージしていました。(内野安打は)狙っていないです。まずは普通に送りバントを決めることが一番で、運良くいいところに転がってくれたらいいなと思っていた感じです」