高校野球
2025/03/02 12:00 NEW

【10年前の忘れもの】④準優勝時のエース・大澤志意也(27)選抜甲子園出場の東海大札幌高へ必勝エール

「神宮のリベンジ」に成功した甲子園最後の勝利

準優勝した10年前のセンバツ甲子園エースの大澤さん=撮影・西川薫

2015年センバツ準優勝に導いた絶対エース

 3月18日に阪神甲子園球場で開幕する選抜高校野球大会に東海大札幌高が10年ぶりに出場する。2016年春に東海大四から校名変更後は初。道新スポーツデジタルでは歴代のOBらから後輩への必勝エールを取材。「10年前の忘れもの」と題して不定期連載でお届けする。第4回は2015年のセンバツ準優勝のエース大澤志意也さん(27)。甲子園では決勝までの5試合中4試合で先発完投するなど、北海道勢52年ぶりの決勝進出の原動力となった。(学年は当時、敬称略)

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 昨秋、2年連続同カードとなった北海との全道決勝は、直接見届けた。前年の決勝にも応援に駆けつけたが4-8で逆転負け。自身が登板した14年秋の決勝でも、北海に1点差で競り勝って甲子園出場を確実にしただけに「やっと、って感じ。ずっと北海に負けてきてたので。やっとだな、っていうのと、ここからどこまで行けるかな、って楽しみだった。神宮もすごく良い試合をしていたので、その調子で甲子園でもやってくれれば。もっともっと、自分たちの色を出してくれれば」とエールを送った。

2015年4月1日、選抜高校野球決勝を戦った東海大四と敦賀気比のナインが記念の写真撮影。前列中央が大澤
 

 

一番記憶に残る準決勝・浦和学院戦

 5試合通算で554球、北海道中を東海大四フィーバーに巻き込んだ。その中で一番記憶に残っているのは、準決勝の浦和学院戦。前年秋の明治神宮野球大会2回戦で、0-10の六回コールド負け。実は神宮大会では、プロで使われる硬いマウンドと軸足の右足が擦れて生じる激痛を我慢しての登板だった。「もう痛くて痛くて。でも投げなきゃいけないからと投げていたけど、今までそんな感じになったことなかったので」。5回⅔を投げ14安打10失点。「準備不足も、経験不足もあった」。悔しさを糧に冬の厳しい練習を乗り越えて春を迎えた。全ては浦和学院を倒すために。

2015年3月29日、選抜高校野球準々決勝・健大高崎戦で最後を締め、1-0勝利に貢献した大澤

 

準々決勝の健大高崎戦を制してついに

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