田中正義 キャンプ最多の投げ込み その意図は「投げる筋トレです」
ブルペンで投球練習を終えた田中正(中央)=撮影・松本奈央
日本ハム・田中正義投手(30)が16日、沖縄・名護で今キャンプ最多となる約70球を投げた。昨年11月の「F FES」では、新庄剛志監督(53)から斎藤友貴哉投手(30)とW守護神に指名された。「痛いところもなく、自分のやりたいようにできているので、今のところは順調ですね」と大粒の汗を拭った。
スライダー、フォークなど交え70球
時折、笑みを浮かべながらのピッチング。スライダー、フォークなどを交えて、70球を投げ込んだ。このオフは変化球の精度向上に取り組んできた。「今あるものを磨いていくだけです」と、表情は明るい。
ブルペンで投球練習する田中正
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春季キャンプも中盤。「しっかり開幕にマックスを持っていけるように」と、じっくり調整を続けている。今季初実戦は22日ヤクルトとのオープン戦(浦添)となる見通しで、「ゲームに入ってみないと分からないこともあるので、それに向けてしっかり準備するだけです」。
筋肉をしっかり緩めてから締める
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この日は明確なテーマを持って、投球練習に臨んでいた。キャンプ最多の投げ込みをしたのは、理由があった。「体を緩めているので、少し体を張らせる意味で70球くらい投げました。筋肉に張力を持っておかないと、コントロールしづらいところがある」。
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今季初実戦は22日のオープン戦の見込み
実戦はおよそ1週間後。「緩めるのが怖いところがあるんですけど、実戦がまだない分、しっかり緩めて、トレーニングを繰り返せている。そろそろ2月の下旬に入ってくるので、締める作業をしていく感じです。今日は投げる筋トレです。筋トレだと思って、ブルペンに入りました」と意図を明かした。
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「自分がやれることをやるしかない」
昨季は主にクローザーとして自己最多の53試合に登板し、2年連続の20セーブを挙げた。抑えとして大きな期待がかかるが、「自分がやれることをやるしかないので」と表情を引き締める。
気負いはない。シーズン開幕に向けて、田中は静かに闘志を燃やしている。
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