《大分戦後》徹底したやり方に結果的に屈した。ここを一歩目として選手たちと進んでいきたい
■J2第1節 大分2-0札幌(2月16日、クラサスドーム大分)
―試合を振り返って
「勝ち点を落とすというか…、ゼロで帰らなければいけなくなってしまい悔しく思っている。たくさんのサポーターの皆さんが遠いところまで来てくれて声を枯らして応援してくれたにも関わらず、勝ち点を取れなかったことに責任を感じています。まだシーズンは始まったばかり。ここを一歩目として選手たちと進んでいきたい」
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―2失点はセットプレーから。不運な要素もあった
「失点に関して僕は不運と捉えることはない。ディフェンダーだったので、全てに理由があると思っている。細かいことは言えませんが、しっかり分析して次に向けて修正したい。いずれにしても原因としては、(点を)入れられたことよりも、セットプレーを与えてしまったことの方が問題だと捉えている。相手のファウル気味のプレーでセカンドボールを持っていかれて、うちは出足で遅れてファウルして、セットプレーというシーンが続いた。スローインを含め、深いところに入れられる、相手の徹底したやり方に結果的には屈した」
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―後半は自陣内でのプレーが増えた
「徹底した相手の戦い方ですね。あそこ(深い位置)に入れられて、ある程度うちが拾ってもスローインでゴール前に入れられる。最近、日本で流行っていますが、そのやり方に屈した。自分たちはその戦い方を選んでいませんし、選ぶつもりもないが、負けていては説得力がない。結果を出さないといけないと強く思います」
―スタメンにサンチェスと荒野を起用した。荒野へ求めた役割は
「たくさんあります。チームを引っ張ることも、ボールを引き出すことも。ジョルディ(サンチェス)の周りを動くことも、ゴールに入っていくこともそう。選手たちはやることがたくさんあります。よい働きをしてくれた」
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―荒野、青木が流動性高く動いていた。デザインしたものか
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「選手たちが即興で表現するプレーも、指導者側はデザインする。選手たちが即興と思うか、デザインされていると思うかは分かりませんが、いろんな要素が入っている。どちらと言うのは難しいが、レーンを固定してプレーする必要はないと伝えている」
―0対0で迎えたハーフタイムに攻撃面で掛けた言葉は
「試合展開自体は、試合前に伝えたことばかりで。その確認です。より相手の背後や、深いところに自分たちで意図的に入っていくこと。前半は何度か自分たちが準備している形で入りきって、ビッグチャンスを何度も迎えた。それをさらに増やそうということ。あとはビルドアップのところですね。意図が選手にうまく伝わらなかった反省がある。相手のマンツーマンのプレスを、もう少しシンプルに外したかった」
―すぐに次戦がある。短期間で選手へ伝えたいことは
「両側面ある。一つの側面は、こういう戦いがJ2では増えるだろうということを伝えなければいけない。こういう戦いをされると、こぼれ球で後手になると押し込まれる。自分たちがいくら良いサッカーと思っても、勝たなければいけないという課題を突きつけられた。一方で、次の相手は全く別の相手。J2特有、J2っぽくないチームとの対戦になるので違う試合になる。この試合は参考にすべきところと、そうでないところを分けたい」
―中盤の選手層が厚い中で、木戸がリーグ戦デビューを果たした。起用理由、評価、今後への期待を
「起用理由はパフォーマンスが良いからです。パフォーマンスが良い選手をピッチに送り出すと宣言しています。木戸はキャンプ中もずっと素晴らしかったし、きょうも素晴らしかった」
―今後への期待は
「やはりチームを勝たせること。全選手そうですが、あしたトレーニングマッチがあるので、そこで調子の良い選手がピッチに並ぶかもしれません。選手たちがピッチ上で決着をつけてくれる。それを木戸柊摩が勝ち取った。この繰り返しを続けてチームの中心になっていく選手を、僕はフラットな目で選びます」
―トップはいろいろな選択肢があった。サンチェスを起用した理由は
「これもパフォーマンスですね。熊本に入ってから(全体練習に)合流して、出場時間を増やしながら少しずつならしてきた段階。期待を掛けてスタメンにしました。その期待に応えるパフォーマンスだったと思うし、相手を嫌がらせるプレーを十分にしてくれた」
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