大卒ルーキー・木戸柊摩がリーグ戦デビュー「僕の力をJ2の舞台でもっと発揮しないと」
リーグ戦デビューを飾ったMF木戸(右)が味方と相手を挟んでプレスをかける=撮影・石川崇子
■J2第1節 大分2-0札幌(2月16日、クラサスドーム大分)
北海道コンサドーレ札幌のMF木戸柊摩(22)が16日、大分との開幕戦にボランチで先発出場し、リーグ戦デビューを果たした。クラブの未来を担う期待のホープは、初陣で味わった悔しさを大飛躍への糧にする。
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前半36分、利き足の左足でシュートを放つMF木戸
ボール奪取、左足シュートと見せ場
独特の緊張感に包まれるピッチの上で、豊かな才能の一端を披露した。前半36分には敵陣でロストしたボールを自ら奪い返し、ショートカウンターを発動。サンチェスとのパス交換でペナルティーエリアに進入し、思い切りよく左足を振り抜いた。
シュートは枠を外れたが、持ち味の攻撃力を十分に発揮した。木戸は「ルヴァンカップとは全然違う雰囲気で、気持ちが高ぶった。初めてのJリーグの舞台へ強い心で挑んだけど結果にはつながらなかったので、もっと頑張らないと」と表情を引き締めた。
プロ1年目の開幕戦先発は小柏以来 「22歳は中堅だと思っている」
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ルーキーの開幕戦スタメン出場は2021年のFW小柏剛以来の快挙だった。トップからボランチまで幅広くこなせるユーティリティー性で首脳陣の評価を高め、栄えあるメンバーを勝ち取った。
それでも慢心は一切なく「僕はもう22歳。サッカー界は若く良い選手がいっぱい出てくるので、自分の年齢は中堅だと思っている。僕の力をJ2の舞台でもっと発揮しないと。開幕戦はこういう結果になったけど、長い目で見れば試合はたくさんあるので次につなげます」と、次節へ視線を切り替えた。
守備の強度をもっと上げたい
アカデミー育ちの木戸は高卒でのトップ昇格を逃し、大学4年間は弱点だった守備力向上に注力。プロ相手にも渡り合える球際の強度を身に着け、札幌に戻ってきた。沖縄、熊本と続くキャンプ期間は身近にいる存在を手本に、さらなる守備力強化に励んだ。
「(高嶺)朋樹くんや(馬場)晴也くんを隣で見て、今のボランチは強さが必要だと思えた。自分の特長は攻撃の部分だけど、守備強度をもっと上げたい。中盤はたくさん良い選手がいるので、ポジション争いは激しくなる。スタメンで出場できるよう今後もアピールしたい」
ボランチで開幕スタメンを勝ち取り、輝きを見せたMF木戸
攻撃のスイッチ役 次に切り替える
物怖じしないメンタルと飽くなき向上心を持つ若い力が、クラブに揚力をもたらす。
「まずはボランチがゲームをつくって、前線に良いボールを配球して、チャンスにつながるスイッチを入れたい。きょうの内容はあまり良くなかったけど、次の熊本戦へ切り替えて、絶対に連敗を阻止したい。ガツガツ行きます!」
小さな体には闘争心が満ちている。急成長を遂げる背番号31が、次戦の勝利に貢献する。
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