根本悠楓 国頭でブルペン入り 新たなマインドで1軍合流目指す「…というぐらいの気持ちで」
ブルペンで投球練習する根本(右)=撮影・工藤友揮
日本ハムの根本悠楓投手(21)が16日、沖縄・国頭の2軍キャンプでブルペン入り。自身のマインドを変化させて臨んでいる今シーズン。プロ5年目の道産子左腕が1軍合流を目指し、次なるアピールの場に向けて着実に歩みを進めている。
1球投じるごとにモニターチェック
「まあまあですね」と、自身の調子を語るこの日のブルペンでは、1球投じるごとにモニターで自身の投球フォームや、球速や変化球の変化量の数値をチェック。この日ただ一人ブルペン入りし、じっくり時間をかけて、計49球を投じていた。
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データや投球画像が映し出されたモニターを見る根本(手前左)
今キャンプでは、既に2回の実戦マウンドを経験。チームの対外試合初戦となった11日の楽天戦では先発として2イニング投げ、いずれも先頭打者の出塁を許したものの、後続を断ち切ってスコアボードに〝0〟を並べた。この試合での自己評価を語る根本の言葉に、マインドの変化を感じた。
「期待しすぎて、それができなかったら落ち込む」
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「(失点)0だったのでそこはいいですけど、内容的にはもう少し良いものを求めたいな、というのはある。でも期待しすぎて、それができなかったら落ち込むことが多いので、0だからいいや、というぐらいの気持ちで。もちろんもっと良いものを目指していますけど、そういう気持ちではあります」。
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理想と現実のギャップに悩んだ経験から
昨年までは完璧を求めるあまり、理想と現実のギャップに悩んでしまい、普段と違う取り組みに手を出してしまうという悪循環に陥ることがあった。「これだと気持ちも、もたないなと思って」と、周囲の人々に助言を求めながら、徐々にそのマインドを変化させつつある。
分かったこと「焦ってはいけない」
約1カ月間のキャンプも後半戦に突入した。まだ1軍合流こそ果たせていないが、「これもまた焦ってはいけない。よく毎年焦りがちなので、長い目で見てやりたいですね」と、自身のペースを崩すことなく、順調に調整を続けている。新たなマインドを身につけた背番号59が、次回登板でも再び結果を出して、1軍行きの切符をつかみ取る。
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