長谷川竜也 自身2季ぶりJ2黒星発進に「ある意味目を覚まさせられた」
福岡大との練習試合に出場したMF長谷川=撮影・西川薫
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月17日、熊本・大津町運動公園球技場
▽練習試合(45分×2) 札幌3-1福岡大(1-0、2-1)
札幌得点者:中島、カン、原
北海道コンサドーレ札幌は17日、前日の大分戦で出場時間の少なかった選手を中心に、福岡大との練習試合を行い3-1で勝利した。22年にJ2ベストイレブンに輝いたMF長谷川竜也(30)が、後半36分から途中出場した大分戦の反省と、23日の次節・熊本戦での今季初勝利へのポイントを分析した。
ディサイダーたちが目の色変えてプレー
開幕戦の敗戦から一夜明け、岩政大樹監督(43)が〝ディサイダー〟と呼ぶ控え選手たちが、大分戦のスタメン組がスタンドから見守る中、目の色を変えてピッチでボールを追いかけた。この日スタメンで出場した長谷川は「緊張感の中でJリーグが開幕して、自分たちの力がまだまだ足りないって、ある意味目を覚まさせられた」。自分たちの現在地を真っ正面から受け止めた。
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新指揮官の下、沖縄、熊本キャンプでは、新たな戦術の浸透に時間を割いてきた。成果の一端は披露することができた。「短い中でも自分の中でやるべきことはできたし、右サイドでボールが戻ってくればチャンスになるシーンもあったので、最低限のことはやれたかな」と一定の手応えを口にした。同時に課題は「やっぱりキャンプから積み上げてきた、ローテーションの部分」。プレーの精度を高める作業を急ピッチで進めていく。
勝負のカギは「ゲーム中にどういう…」
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164センチと小兵ながらも、切れ味鋭いドリブルと正確なキックを武器に、22年に横浜FCを、23年には東京VをJ1昇格に導いた。J2の戦い方も熟知している。「J2のチームがJ1に勝つこともあるし、J2から上がった岡山がJ1で勝ったりしてる。そういうのを踏まえて大きく差はないと思うんですけど、味方との連係の質は、J2、J1関係なく高めていかないと強いチームにはなれない。強度はJ1の方が高いですし、J2はJ2で力の差が拮抗してるリーグ。いろんなチームがいろんな戦い方をしてくる中で、より味方との強い関係性が必要になる。ゲーム中にどういうコミュニケーションを取れるのかが、勝負のカギを握る」。
先制点を決めたFW中島(左)をねぎらうMF長谷川
どれだけの質の高さと精度でできるか
指揮官は毎試合、誰をスタメンに選ぶか、横一線を強調している。各選手、週末に向けてのアピールが続くが、長谷川の視線はさらに先を見据えている。「やるべきこと、やれること、やらなきゃいけないことは整理されている。特に熊本戦に向けて意気込んで何かをやろうじゃなくて、今やっていることを、どれだけの質の高さと精度で、なおかつ味方と一緒に協力してできるのかが、日々大事になってくる。そういう準備を沖縄からしてきたつもりなので、ここでもずっと、札幌に帰ってもやり続けたい」。継続は力なり。長いシーズンは始まったばかり。昨季はけがで夏以降出番がなかった背番号16が、J1昇格へ輝きを取り戻す。
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