郡司裕也 二塁打&2度の盗塁阻止「少しずつでも信頼されるキャッチャーになれるように」
「6番・捕手」で先発出場した郡司=撮影・小田岳史
■練習試合 日本ハム5ー3中日(2月18日、沖縄・Agreスタジアム北谷)
攻守で活躍のクラッチヒッター
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が18日、中日との練習試合(沖縄・北谷)に「6番・捕手」で先発出場した。
打っては3打数1安打、守っては2度の盗塁阻止と輝きを放った。
かつての〝ホーム球場〟に感慨深げ
勝手知ったるかつてのキャンプ地で、古巣のファンに健在ぶりをアピールした。23年に中日から移籍後、北谷での試合出場は初めて。二回の第1打席で柳と対戦し、あいさつ代わりの左翼線二塁打をマークした。
「地元に帰ってきた気持ちでした(笑)。慣れ親しんだ球場だったので、良いところを見せられて良かったなと思います。いろいろな思い出がある球場ですので、感慨深かったです。まさかこの(日本ハムの)ユニホームを着て、この地に立つとは思っていなかったですね」
二回1死、二塁打を放つ郡司
これぞ頼れる女房役! 三、五回に魅せた!
打つだけでは終わらない。三回の守備では、正確な送球で村松の二盗を阻止。さらに五回にも樋口の二盗を刺して、生田目、山本拓の両右腕を助けた。
「一番、大事なのはストライクを投げること。(送球の)速さとか強さも大事ですけど、まずはベースの上にストライクを投げることを意識して、それができたかなと思います。去年、サードをやって本当にスローイングが良くなったという自負はありますし、これを継続していければなと思っています」と手応えを口にした。
五回無死一塁、一走・樋口の二盗を阻止する郡司=撮影・宮永春希
予言通りに本職での出場機会増
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オフに「今年はちょっとキャッチャーの割合を増やしたいですし、増えるかなという気がしている」と〝予言〟していた。その通り、捕手・郡司の存在感が日に日に増している。
今季の開幕投手と実戦初バッテリー
この日は開幕投手に指名されている金村と実戦初タッグを組み、1回を完璧に抑えた。
「金村は試合で受けたのが初めてだった。やっぱり、めちゃくちゃ良いピッチャーだと思いますし、正直、誰がキャッチャーをやっても抑えると思うんですけど、(昨年)サードから見ていて感じることもたくさんあったので、(リードなどに)生かせることはあるかなと思っています」とシーズンを見据える。
五回無死一塁、一走・樋口の二盗を阻止する郡司
狙うは開幕マスク! とは言わないが…
当然、開幕スタメン捕手の候補に名前が挙がるが、「開幕マスクを狙います、というのはあんまり好きじゃない」とし、「いまだに初めて受けるピッチャーがいますし、投手とのコミュニケーションだったり、信頼関係はまだまだだと思う。まずは受けるピッチャーに信頼してもらえるように普段からコミュニケーションを取ってやっていこうかなと思います。シーズンを通して少しずつでも信頼されるキャッチャーになれるように頑張ります」 と謙虚な姿勢を崩さない。
五回無死一塁、一走・樋口の二盗を阻止した郡司(左)
大事なのは継続 「ここからかな」
実戦でアピールを続けているものの、本当の勝負はまだ先にあることを理解している。
「この時期のアピールは、のちのち考えたら、あんまり意味がないので。やっぱり開幕ギリギリまで継続してやることが大事。今は練習試合ですし、(打)率も残らないので、ここからかなという思いはあります」。プロの厳しさを知る背番号30に、慢心は一切ない。
二回1死、二塁打を放った郡司