申し訳ないが、ちょっぴり意外だなと思った。春季キャンプ中に行われた２０メートル走のタイム計測で、１軍の投手陣トップは高卒４年目の福島だったという。チーム屈指の俊足で知られる伊藤が「蓮に負けたんです」と悔しそうに明かしてくれた。

　当の本人を直撃すると「勝っちゃいました。下克上ですよ」とニンマリ。学生時代から足が速かったのか、と尋ねてみると「もともと、中の上くらいです。高校でも１番とかじゃないし。意外と速いみたいです。なんか速くなっちゃいました」と首をかしげていた。

　その反応を伊藤に伝えると「さっき、うれしそうに『大海さん、悔しがっていると聞きましたよ』って言ってきました」と苦笑い。たまたま近くで取材を受けていた福島を見つけ「だって、足長いもん！（前まで）カッコつけて、ゆっくり走っていたタイプか」と突っ込んだ。

　それを受けて福島は「そんなことないですけど、中学生の時とかはそうでしたね。それに、今まで国頭にいたので」と、ひょうひょう。能あるタカは爪を隠す、ということなのかも。