古林睿煬 キャンプ2度目のブルペン 伏見が絶賛「えぐい」 久コーチは「呉昇桓に見える」
ブルペンで投球練習を行う古林=撮影・宮永春希
投げるたびに状態、評価ともに上昇
日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が19日、沖縄・名護でキャンプ2度目のブルペン投球を行い、球威十分の直球で周囲をうならせた。
力感は8割程度に抑えながらも、最速は148キロを計測。伸び上がるような球質で〝違い〟を見せ「感覚的には悪くなかったと思います」と充実感をにじませた。
さすがは台湾の「火球男」!
変化球も交えて約20球を投じた。目を引くのはやはり真っすぐだ。
「ブルペンでは感覚として、一番、力の抜けた状態で、速い球、強い球を投げられることが重要」という言葉通り、ゆったりしたフォームから弾丸が放たれた。首脳陣やチームメートからも、高い評価を受けていた。
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ベテラン捕手がべた褒め
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初めてボールを受けた捕手の伏見は「えぐいです」と驚きを表現し、直球の質について「めちゃくちゃホップします」と証言した。
一方の古林も「すごいキャッチャーだなと思いました。すごい。もう座ってるだけですごい。すごいなと思いました」と経験豊富な女房役をたたえた。
武田コーチは特長を分析 「あんまり見ない軌道」
投球を見守った武田投手コーチは「グーリン、良いじゃないですか。真っすぐ良いですよ」と絶賛。「きれいな縦回転の真っすぐが来ますよね。今、ああいう縦回転のピッチャーいないですね。(元阪神でメジャーリーグでも活躍した)呉昇桓(オ・スンファン)に見えるのよ、俺は。真っすぐが重たそうで、勝手にそんなイメージを持っているんですよ。ホップしてきそうな感じの球。どっちかっていうと、たぶんカット軌道の真っすぐなんじゃないですか。真っスラ系の、伸び上がってくるような。あんまり見ない軌道かもしれないですね」と特徴を説明した。
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チャームポイントは愛らしい笑顔!?
ブルペン投球中も、台湾出身右腕は時折、笑みをこぼす。
武田コーチは「性格もかわいいじゃないですか。いつもニコニコしていて。まだあんまり話していないですけど、ニコニコしていますよね」。取材で優しい性格かと問われた古林は「優しいかは分からないですけど、そういう感じかなと思います」とニッコリ笑った。
調整は順調 待ち遠しいNPBデビュー
実戦デビューはまだ先になるが、今後は徐々に投球の強度を上げていく。
「まずは強度を上げていって、あとは球数もどんどん増やしていって、その中で体の状態を見ながら調整していくというところです」。準備が整った時が、日本球界を驚かせる時だ。
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