【一問一答】山口アタル 2軍降格から奮起の2安打 VRの最新技術駆使した準備が奏功
四回1死、中前打を放つ山口=撮影・宮永春希
■2軍練習試合 阪神2-1日本ハム(2月20日、Enagicスタジアム名護)
日本ハム育成の山口アタル外野手(25)が20日、沖縄・名護で行われた2軍練習試合の阪神戦に出場し、長打1本を含む2安打をマークした。今キャンプは1軍スタートも、限られた期間でアピールできず、15日に2軍合流。自らの弱点、課題を見つめ直し、再昇格の機会をうかがう。試合後の一問一答は以下の通り。
【道スポ読み放題! お得な年払いプラン開始】
―2安打の活躍。試合を振り返って
「本当に何も考えずに、頭を無にして楽しむだけでいこうかなと思っていました」
―第1打席、左翼への二塁打はどう振り返るか
「本当に何も考えていなかったです。1軍の時は、考え過ぎていたところがあったので、きょうは打席に入って、1球1球何も考えずに来た球を打つだけ。それしか考えていないです」
―2軍に降格した悔しさを、プレーで表現しているか
「もちろん悔しいですけど、1軍でも2軍でもやることは一緒なので、自分が何をやれば良いかとか、自分がコントロールできることしか考えていないです」
―1軍キャンプで学んだことは
「考え過ぎないということです」
二回1死、二塁打を放った山口(左)
―考え過ぎると自分のプレーが出せなくなるか
「自分がコントロールできないことを考えたり、ムキになって、実力以上のプレーをしようとしてしまう」
―残りのキャンプではどんなプレーを見せたいか
「1球1球を大事にして、今のモメンタム(勢い)をシーズンにつなげたいと思っています」
―2打席目は、侍ジャパンに選ばれている石井から安打。無心でバットを振ったか
「はい。1軍のピッチャーと対戦したり、1軍経験者からヒットを打てるのは本当にうれしい。いいピッチャーだと分かっていたから、準備もしていました」
―2軍に行って、気持ちの部分で変えた部分は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「ちょっと反省して、ちょっとリセットして、自分がどうするべきかしか、考えていないです。自分ができることしか考えていないです」
―どういう答えにいきついたか
「準備。自分ができることって、打席に立つまでの準備しかないし、あんまり結果は気にしないで、準備をどれだけできるかという意識をしています。ルーティンとか、試合前の準備とか、試合前夜の準備とか、もっと意識を高くしているだけです」
―夜にはどんな準備を
「瞑想(めいそう)とか、イメージトレーニングとか、そういうのを前もやっていたけど、そういうのをより質を高めて、時間をかけてやっています。あと僕はWIN Reality(ウィンリアリティ)というVRのアプリを使って、前日の夜に、次の日に対戦する投手と似ている球種を見ている」
四回1死、中前打を放つ山口
―自分で買ったのか
「はい、自分で買ったやつです」
―部屋に持ち込んで
「はい、前の日の夜と当日の朝にVRで準備してから球場に来ています」
―高額なのか
「VRのヘッドセットが500ドルぐらいかな。実際のアプリは年250ドルぐらいです。入団したときに買いました。この3年やっています」
―それをやると、試合でイメージできるのか
「はい。試合の感覚に近いイメージができると、試合に入った時にはもっとリラックスできるし、緊張もしないし、頭が無になる感じです」
―きょうに向けて使ってきたか
「はい。アイピッチ(投球マシン)も試合前に打ったし、きょうは準備が良かったと思います」
―今後はどうアピールしたいか
「もちろん、バッティングでアピールしたいですけど、常に一定のレベルでできる選手になりたいと思っています。調子が良いときはめっちゃ高くなり、悪いときは落ち込むのではなくて、常に平行でいける選手。波がない選手になりたいです」
【道スポ読み放題! お得な年払いプラン開始】