先発に挑戦していた柳川大晟がチーム事情で再び中継ぎに 目指す持ち場は一つ
ブルペンで投球練習する柳川=撮影・小田岳史
ブルペン投球後に配置転換を明かす
先発に挑戦していた日本ハムの柳川大晟投手(21)がリリーフで再出発する。21日、1軍キャンプ地の沖縄・名護でブルペン入りした後、報道陣の取材に応じて「先発だったんですけど、中継ぎということになりました」と説明した。
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16日に行われた楽天との練習試合(名護)で先発し、2回1安打無失点1奪三振の結果を残していた。だが、先発要員が多いチーム事情もあり、翌17日に首脳陣から配置転換を告げられた。
「もうちょっと見てほしかった」と率直な思いも…
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昨オフに先発転向を志願した。ペース配分や投球の組み立てを学び、新しい調整法を確立させようと奮闘してきた。道半ばで望みは断たれたが、必要とされてリリーフに戻る。「もうちょっと見てほしかったです。少し(再転向は)早いなと思いました」と本音もこぼれたが、悔しさは胸にしまい「自分では決められないことなので、言われたところでしっかりやりたいです」と前を向いた。
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昨季は田中の守護神代役で8セーブ
昨年5月10日に育成から支配下登録され、同26日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で1軍デビューを果たした。守護神の田中が2軍調整となった8月には代役で抑えを任され、8セーブをマーク。ポテンシャルの高さを見せつけた。
シビアな上位争いのまっただ中で、修羅場をくぐってきた。その経験は糧になっている。中継ぎのサイクルは体が覚えていて、調整に不安はない。「自分の球が投げられたら、ある程度の結果を残せると思っている。そこで今年はアピールしていく」と自信をにじませた。
新庄監督に再指名されるように
表情や語り口調は穏やかだが、闘争心を秘めている。短いイニングで勝負すると決まった以上、柳川が狙いを定める持ち場は一つだ。昨年11月のファン感謝イベント「F FES」で新庄監督は田中、斎藤の2人をクローザーに指名したが、指をくわえて見ているつもりはない。「後ろ(リリーフ)をやるのなら、抑えが一番自分の中では良いと思っているので、そこを目指していきたいです」。高出力を備えた剛腕は物怖じせず、先輩たちとの競争に割って入る。
投球練習を終え、伏見(右)と会話を交わす柳川
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