【一問一答】福谷浩司 ズバッと直球で村上三振斬り 先頭への四球反省も進化実感
三回、力投する日本ハム2番手の福谷=撮影・宮永春希
■オープン戦 日本ハム1-2ヤクルト(2月22日、ANA BALLPARK浦添)
日本ハムの福谷浩司投手(34)が22日、沖縄・浦添で行われたヤクルトとのオープン戦に2番手で登板し、2回2安打無失点に抑えた。四回には球界を代表する強打者の村上宗隆内野手(25)を外角直球で見逃し三振斬り。FAで中日から加入した新戦力右腕が、能力の高さを証明した。試合後の一問一答は以下の通り。
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―初の対外試合。振り返って
「良くないところもたくさんありますし、良いところも出たし、そういったマウンドになりました」
―2イニング目から良くなったか
「そうですね、ちょっと(1イニング目は)意識しすぎてしまいましたね」
―ヤクルト打線と対戦するにあたって、考えたことは
「去年まではたくさん投げた相手だと思うんですけど、今年から当たることは減ってくるという認識はあり、もしかしたら今年はこれで最後かもしれない。胸を借りるつもりで精いっぱい投げました」
―仕上がりはどう感じているか
「真っすぐの感じだけをいえば、去年の1年間で投げられなかった球筋だったり、投げられているのは事実で。ただ、変化球とか、他の部分が(イメージと)合うのに時間がかかるかもしれないですけど、やってきたことは少しずつ表現できているのかなと思います」
―この時期にしては順調か
「オープン戦に投げること自体がすごく久しぶりだと思うので、昨年も投げていませんし、自分の感覚だけなんですけど、腕の振りの感覚とか、昨年よりも良いかなと思っています」
―去年までと違う球筋とは
「球筋という言い方ですけど、自分の真っすぐを投げている感覚だったり、はじきだったり、バッターの対応だったりは、昨年よりもしっかりボールに力が伝わっている感覚はあるかなと思います」
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―きょうの登板前に重視していたポイントは
「きょうは2イニングしっかり投げきることが一番でしたし、そういった登板もあるでしょうし。なので、この後しっかり回復して、仮にあした投げると言われても投げられるようにというか、そういった気持ちも持ちつつですね」
―捕手の伏見と事前に打ち合わせは
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「前の登板が終わってからもそうですし、ブルペンも一回受けてもらっているし、その通りにやったというか、基本的には寅威に任せてます。自分ではこういう感覚で投げているけど、キャッチャーからしたらどう?とか、そういうやりとりは本当にたくさんさせてもらっている。また次に向けて、僕が独り善がりにならないように、しっかりバッターを抑えられるように頑張りたいなと」
―ボールに力が伝わっているのは、下半身からの連動がうまくいっているからか
「そんな感じですかね。僕はもう再三、キャンプが始まってから、しっかりフィジカル面を鍛え直します、と言っていて、その辺りが少しずつボールに伝わってきたのかなと」
―メカニック的な手応えは
「まだまだ、発展途上だと思いますし、そこは引き続き今年1年をしっかり見て。後半、チームが大変なところでというのはずっと言っていますし、その頃に、あいつ去年から変わったなと言ってもらえるようにしっかりトレーニングにいそしみたいなと思います」
―トレーニングで今年から追加したものは
「加えたというよりは、ファイターズのトレーニングコーチ、トレーナーさんのつくっているメカニズムというか、そういうところを1から、0からやっているので。僕はドラゴンズ時代にこうやっていました、というのは一回、ほぼほぼ捨てて、もう一回ルーキーのつもりでしっかりやっています。自分の課題と向き合っている時間も長くなっているので、そういった意味では今のところケガもしていないですし、良いキャンプが過ごせていると思います」
―新たな発見は
「昔、ドラゴンズに勝崎耕世さんというトレーニングコーチがいらっしゃって、その人はファイターズにいたことがあるんですけど、勝崎さんが言っていたことが、こういうことだったのかなというのが、今になって結びついたりとか、そういった意味で、いろんな思いが巡りますけど、楽しくやっています」
―ピンチでの併殺は持ち味か
「狙って取ったかと言われると、そうではないです。もちろん自分の中では三振を取るつもりで投げたボールですし。ただ、その前のボールも含めて良いバッターに真っすぐで押せている部分は若干あったと思うので、そこは続けていきたいところですかね」
―今後の登板で一番取り組みたいことは
「意識しすぎてしまった部分が多少あるというのはさっき話したんですけど、普通にやればある程度、投げられる。例えば先頭のフォアボールとか、ああいうところも意識し過ぎちゃったという感じがあったので。自分は普通にやれば、フォアボールなんか出すつもりはあまりないですし、そこら辺は慣れてくるといいなとは思いますけど」
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―ドラゴンズとファイターズで、トレーニングは違うか
「ドラゴンズでも同じようなことをやっている部分もあると思うんですけど、僕はどちらかというと、やっていたことが違いました。トレーニングに正解はないとは思いますし、自分の体の課題としっかり向き合っていくことは変わらないと思うので。ただそれに対してのアプローチは違いますね、正直」
―具体的にメニューが違ったというよりは、見方が違ったか
「そうですね。意識するポイントだったり、そういうところは普段から全体のトレーニングの中で言っていただいていますし、今は新人のように、そうなんですね、と言いながら。いや自分はこう思うんです、ではなくて、素直に聞こうと思っています」
―意識しすぎたのは、最初の対外試合だったせいか
「前回も紅白戦の最初、フォアボールを出してしまいましたし、チームとしてもしっかり、そこはストライクを取っていこうとミーティングでも聞くんですけど、それをそのまま受け取って意識してしまうと、よりそうなるなと感じていたし、過去の自分でもそういう失敗はあるので。たぶん今後も言われるとは思いますけど、マウンドに立った時に、それが頭の中にないように、しっかりクリアな状態でバッターを抑えにいくことにフォーカスできれば、何も問題はないと思うんです」
―村上から三振を取った真っすぐは手応えがあったか
「そうですね、自分の中では、去年こんなボール投げたっけなーと思ってしまうようなボールでしたね」
―質、出力、制球などか
「制球は狙ったところに投げれば良いだけなんですけど、やっぱり球筋というか、力の伝わり方というか、スピードは何キロ出たか分からないですけど、その辺も含めてちょっと去年とは違うな、という感じはあります」