コンサドーレ
2025/02/23 19:15 NEW

【プレーバック】J2第2節 熊本3-0札幌

前半、先発したFW中島(右から2人目)が混戦の中からボールに足を伸ばす=撮影・北波智史

 

■2月23日、熊本・えがお健康スタジアム

またも完封負けで開幕2連敗

 北海道コンサドーレ札幌はロアッソ熊本とアウェーで対戦し、0-3の完封負けを喫した。

 互いに開幕戦を落としているチームの対戦。札幌はスタメン6人を入れ替えて挑み、球際では立ち上がりから激しいバトルが繰り広げられた。序盤の前半1分、3分にはカウンターからシュートを浴びたが、逆に札幌は同8分、11分に流れの中からシュートに結びつけ、互いのゴール前の攻防は増えていく。

 試合が動いたのは同28分。ロングボールから自陣左サイドを抜けられ、クロスは一度はじき返したもののクリアが中途半端になり再び相手の元へ。2度目のクロスにはゴール前で2人に飛び込まれ、ファーサイドにいた大卒ルーキーのFW半代に決められた。

 札幌はハーフタイムでDFパクミンギュ(29)に代えてDF中村桐耶(24)を投入。すると後半4分、自陣左サイドで中村が3人に囲まれてボールを奪われ、そのままMF渡辺にドリブルでペナルティーエリア内まで持ち込まれて右足シュート。2点目も大卒ルーキーに決められてしまった。

 その後は今季初出場のMFスパチョーク(26)や、開幕先発のMF青木亮太(28)、FWジョルディ・サンチェス(30)、さらにリーグ戦初出場となるFW出間思努(19)を入れて反撃を狙ったが、流れは変えられず。決定機がないままに時間は過ぎていき、同アディショナルタイム1分には近藤友喜(23)の左足シュートがバーを叩き、跳ね返りを中村が頭で押し込むもGK正面。逆に同分には決定的な3点目を決められた。

 試合後、岩政大樹監督(43)は「スコアが物語っているように課題はある。解決策を見つけなければならない」と前を向いた。キャンプを行う熊本の地での試合だったが、札幌はここまで得点も奪えず手痛い開幕2連敗となった。


■プロ2年目でリーグ戦初出場となったFW出間思努(19)
「フレッシュな状態なので、チームも負けてる状態だったし、勝たせようという意思で試合に出ました。きょうのプレーとかは自分も落ち着いてるなと思うし、チーム負けてる状態で勝たせれなかったのは悔しい」

後半31分から途中出場し、リーグ戦デビューとなったFW出間


 
■試合終了間際に左足シュートがバーに弾かれたMF近藤友喜(23)
「結果が全てだと思う。最後の決めきるところが今一番足りないところ。昇格に値するチームでは現状ないと思います。3連敗は考えられないし、もう一回、サッカーのベースのところだったり、走る部分にフォーカスして、悪いところは反省して、また1週間準備していこうと思います」

後半、クロスを上げるMF近藤

前半、初先発のMF田中克がゴール前に攻め込む

 

前半、ヘディングで競り合うFW中島(左)

 

前半28分、熊本のFW半代(右)に先制点を決められたGK菅野(中央)

 

前半、ボールを受けて前へ運ぶDF西野(右)

 

前半30分、右CKから敵陣ゴール前で押し込もうとするが熊本の元札幌GK佐藤優(中央)に阻まれる

 

後半アディショナルタイム1分、ダメ押しの3点目を決められるGK菅野(右)

 

開幕2連敗を喫した札幌。試合終了のホイッスルが鳴るとMF高嶺主将はピッチに手をついて悔しそうな表情を見せた(左から2人目)

 

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