【一問一答】今川優馬 執念の先制適時二塁打 新庄監督の助言で吹っ切れた
二回1死二塁、今川が先制の適時二塁打を放つ=撮影・小田岳史
■オープン戦 楽天0-2日本ハム(2月23日、Enagicスタジアム名護)
日本ハムの今川優馬外野手(28)が23日、沖縄・名護で行われた楽天とのオープン戦にスタメン出場し、左翼フェンスを直撃する先制の適時二塁打を放った。激しい外野手争いの渦中にいて、持ち味の長打力をアピール。「毎日がラストチャンス」と自ら追い込み、1球、1打席に執着する。試合後の一問一答は以下の通り。
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―先制の適時二塁打を振り返って
「僕自身、ファンがたくさんいて応援のある試合が久しぶりだったので、すごくテンションも上がりましたし、きのうは負けてしまって、応援してくださるファンの皆さんのためにも何とか打点を―という感じで臨んだ打席でした」
―そうした状況で結果を残した
「追い込まれはしましたけど、八木コーチが最近、長打が出ていないと悩んでいたので、ここは思い切り行ったろうと考え、しっかり振れました」
―八木コーチからはどんなアドバイスを受けていたか
「追い込まれるまでは、しっかり長打を狙うスイングをしていこうと言われました」
―どんな意識で二塁打を
「あのケースは最悪、逆方向の進塁打ができればいいかなと。ボールを長く見て、フォアボールも取れたらいいなと考えていました。試合前には、ボス(新庄監督)から『試合になったらバッティングフォームのことを考えるより、来た球を思い切りしばけ』とアドバイスをいただいて。迷いなく強く振れた結果が、ああいう打球になったのかなと思います」
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―いいアピールになった
「僕は本当に打ち続けるしかないと思う。毎日がラストチャンスだと思っていますし、死にものぐるいで何とか食らいついて。あとの打席、もう1本、出したかったですけど、そういった部分もしっかり詰めて、次の試合でチャンスをいただけたらガンガン打っていきたい」
―米国での自主トレもプラスに
「それは間違いないですね。ここ最近、あまり結果は出ていなかったですけど、やるべきことをしっかりやっていれば、いつか結果が出ると思って信じて打席に立って、あとは恐れず、しっかり振ること、それだけですね」
―成果が適時二塁打にもつながった
「長打をずっと打ちたいと思ってやっているので、その1本がやっと出て良かったです」
―今後の実戦でどうアピールしていくか
「バッティングもそうですし、守備、走塁でも使えるなと思ってもらえるように、毎日コツコツと結果を残し続けるしかないと思っています」
―1打席目、カウント3―0からのアプローチがうまくいったか
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「とにかく低めの変化球を振らないように。打つべきボールをしっかり自分で決めて、その中で見逃した2球だったので、そこは仕方ないと割り切って立っていました。今までだったら関係なくガンガンいって、空振り2球で3―2になる。見逃し2球で3―2になるのとでは、打席の中での余裕が変わってくる。冷静にいけたのが二塁打につながったのかなと思っています」
―重心移動の面では頭が突っ込まずにスイングできたか
「低めの球だったんですけど、突っ込んでいたら引っかけて内野ゴロになっていた可能性があるので、打球を上げるために、後ろに(重心)を残せたのが良かったのかなと思います」
二回1死二塁、先制の適時二塁打を放つ今川=撮影・宮永春希
―軽快に振れているか
「まだまだ。始めて1カ月弱くらいしかたっていないので、もっともっとものにできるように練習が必要かと思います」
―スイング時間が短くなっているのか
「短くなってというデータは出ています。0.14秒とか出ると速い。今までは0.16秒とか。0.01秒縮めるだけでも難しくて。0.15秒、0.14秒が出るようになったので、だいぶ呼び込んで打てるようになっているというか、数字の変化は見えます」
―ジャッジ選手の個人コーチから学んだことでタイムが縮んだか
「そのおかげもありますね」
―3打席目にバントやバスターのサインが出ていたが
「公式戦でもああいう場面で絶対にサインが出ると思うので、出たサインを実行したかったんですけど、失敗してしまって、つなげられなかったのでそこは反省です。また次、出たときに決められるように練習するしかない」
―監督から助言を受けるまで、考え過ぎる傾向があったか
「外野手はみんな結果を残していて、さっきも言ったんですけど、毎日がラストチャンスだと思っています。結果を残さないと先がないので結構、悩んではいました。バッティングフォームもまだしっくりはきていないので。ちょっとモヤモヤした中で朝、そういうひと言があって。もう迷いなく。対外試合で初めてスタメンのチャンスをいただいたので、楽しもうと思って、来た球を振ろうと。それがいい結果につながりました」
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―結果を求めつつ、打席で我慢できているか
「打席のつくり方が今までとは違うな、と自分でも思うんですけど。まだまだ、変化球とか低めのストレートの見極め、線引きがまだまだ。見逃し三振をした打席も見極めという点で、目がまだできていない。打席を重ねていく中で微調整していければ、もっといい打席を増やせるかなと思います」
―レギュラー獲りへの手応えは
「全然、まだまだですね。みんなすごいので。飛び抜けてアピールしないとスタメンで出られない。もっともっとアピールしないと」
―とにかく打っていくことが重要か
「まずは打たないとアピールにならない。打たないと存在価値がない。まずはそこだと思います」
―監督の期待に結果で応えたいところ
「もちろんです。これだけチャンスをいただいているので、結果を残して。オープン戦初勝利もできたので、ここから状態を上げてシーズンに入れたらと思います」
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