《岩本勉のガン流F論》心がける賛辞とハッパ 忘れられない村田兆治さんからの激励
24日の味全戦で3回3安打1失点
24日の練習試合・味全(台湾)戦は見応えがあった。先発の金村に負けじと、順調という言葉が当てはまる。2番手で登板した福島のことだ。3回3安打1失点。1点こそ奪われたが、あらゆる点で成長を感じる。今季、十分に先発ローテーション入りを狙える。
再現能力の高いピッチング
まずはマウンドさばき。去年の活躍(12試合に先発し、2勝3敗)が自信となり、ゆとりを持てている。
そして生命線のストレートは質が格段に良くなっている。北山や金村を参考にしているのだろう。自分の軸で自重を確認できている。いわゆる再現能力の高いピッチングを可能にしている。
今季目標の上方修正に期待
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本人は先発ローテーション入りを目標に掲げているらしい。性格的なものもあるのかもしれないが、私は言いたい。謙虚さが過ぎると、卑屈に見えてしまう。
「2桁勝つ!」と高らかに宣言してもいい。それだけレベルが上がっているし、首脳陣や周囲も期待しているはずだ。遠慮はいらんで! もっと輝かしい目標を口にしてや!
レジェンド右腕から伝授されたフォークボール
賛辞とともにハッパをかけたい選手はたくさんいる。私はこの賛辞とハッパを惜しまない。そう心がけている。現役時代のある経験がそうさせている。
1990年秋。1年目の秋季キャンプでの出来事は忘れられない。解説者だった村田兆治さんにいきなり話しかけられた。そして「落ちる球を覚えろよ!」と代名詞の一つでもあったフォークボールを教えていただいた。
それからは事あるごとに声をかけてくださった。しかも下の名前で。「ツトム!やらなアカンで!」と、いつもハッパをかけてくださった。うまくいかない時は何度も目からウロコなアドバイスをいただいた。ライバル球団のコーチをされていた時も「いいじゃないか!」と肩を叩いてくれたっけ。
もっと〝その気〟になってもらいたい水谷と福島
だから私も頑張っている選手への賛辞とハッパを欠かさない。24日の試合。「2番・左翼」でフル出場した水谷も4安打1打点と猛アピールしていた。水谷も、昨季の活躍を自信にできている。バットの出もいい。その気になりまくっている。
その調子やで! 福島とともに、さらなる飛躍が楽しみだ。