ファイターズ
2025/02/24 19:55 NEW

《SHINJOの信条》この3人が活躍すれば、この先のファイターズは勝ち続けるチームになると思う

■練習試合 味全3ー12日本ハム(2月24日、Enagicスタジアム名護)

―初回から打線がつながった
「どういうピッチャーが来るのかなと思って。コントロールがまとまっていましたね」

―1、2番が出塁して得点に。きょうの1、2番の評価は
「水谷くんは4本打ったじゃないですか。3本打った後に『終わらんからもういいよ』と伝えました(笑)。打ちすぎやろ。不思議なことに、今の時期にヒットが出すぎると不安になる。出なくても不安になるんですけど、打ちすぎても不安になる。シーズンで打てなくなるんじゃないかなと。1シーズンで打てるヒットの数は意外と決まっていると、なんか昔から言われていて。だから水谷くん、4本打ったから寝られないんじゃないかな。不安で(笑)」

―水谷の2番起用は監督の意図を感じる
「きょうは2番で試してみて。結果を出してくれて、やっぱりつながりますよね。だからこれだけ点が取れたとは思うんですけど、そんなに甘くないので。今、1、2番は自分の中でも誰がベストかというのを考えているところです」

―田宮が今季初のスタメンマスク。タイムリーも打った
「トレーナーにも山田コーチにも田宮くんは(手術した右肘の状態は)大丈夫と言っていたんですけど、表情とか、スローイングの形(に違和感があり)、バッティング後の前(フォロースルー)が去年よりちょっと小さい。『正直に言ってみ、肩と肘はどうなんだ』と聞いたら、あまり良くないと。バッティングに関しても、捉えた時の痛さがちょっとあるので、一回じっくり治してから、(1軍に)上げようかなとは思っているんですけど。鎌ケ谷は寒いじゃないですか。だったらエスコンで風のないところで治させようか…。ただ、きょうもきっちりヒットを打ってくれるから、痛いのかなと。痛い方が打つんじゃないのかなと(笑)。いろいろなことを考えて、田宮くんと話し合いながら、ベストな方法で(進めたい)。必要な選手なので考えていきます」

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―石井にホームランが出た
「ちょっと線が細かったので、一気に体を大きくしようか、と話をした次の日からトレーニングをしてもらって。ちょっと大きくなったでしょ、2回りくらい。いい結果につながっているのはたぶん、体を大きくしたから。それがなかったら、あれはセンターフライになっていたんじゃないかな。そんなにいい風じゃなかったし、パワーで持っていけた。センターに放り込めるんですよ、石井くんは。それなのにいつもインコースを、きつそうな感じで逆方向に打つバッティング。パワーがあるのに魅力がないと、僕、いつも言っているんですけど、試合になると、どうしてもレフトフライ。去年、引っ張らなかったら、もう使わないと言ったら、とことん引っ張ってくれて、いい打球が増えたので。キャンプの最初の方はバッティング練習で流すことが多くて、きょうぐらいがベストですね」

―先発要員の金村と福島の投球はどう見たか
「金村くんは大丈夫です。でも、金村くんのボールに対しても福島くんのボールに対しても、ほかのピッチャーのボールに対しても、台湾の選手、真っすぐに強くないですか? 普通にはじき返して。大したもんだなと。球が行っていないわけじゃないですよ、台湾の選手がしっかり捉えている。ただ福島くん、(ストライク、ボールが)はっきりした球が多すぎますよね。球速は悪くなかったですけど、もうちょっと集まってくれたら。まだ(登板機会が)何回かあるので、それを見たいと思います」

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―キャンプ中の実戦が終了。今年のキャンプを振り返って
「今年は早かったですね。この3年間、ほとんど外食はしなかったんですけど、宿舎から3、4分行ったところに『にく久』というすき焼き、しゃぶしゃぶ屋さんがあるんですけど、ムチャクチャうまかったです。マジで行ってみてください。あとね、恩納村にあるサーターアンダギー専門店があるんですよ。そこもうまい。もう、今年は8回か9回行ったかな。また来たな、という顔で見られる(笑)。にく久、覚えておいてください。ムチャクチャおいしい。港区に出しても、はやると思うんですよ。それくらいうまいです。あとは、中日のキャンプ地の(球場の)ラバーを替えてほしいと言って、北谷町が動いてくれた。次の日に。これはうれしかったですね。キャンプが終わった後に高校生とか、野球少年たちも使うグラウンドなので。早めに直してもらいたいなと思っていたら、次の日に答えが出たので。うれしいというか、言ってみるものだなと思いました」

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―選手と積極的にコミュニケーションを取っている印象があった
「きょうも水野くんが守備練習している時に、帽子をかぶって、アヒルの尻尾みたいにピンピンピンと髪の毛が跳ねるから。野球選手って90パーセント以上、帽子の姿しか全国に発信されないわけですよ。だから僕はいつも美容室に帽子を持っていって、帽子をかぶって切ってもらうんですよ。この襟足を。帽子を持っていかなかったら、切った後にピンピンピンと跳ねたりするから。水野くんに帽子を持っていこうや、というアドバイスはしました(笑)。間違いないでしょ。私服の映像なんか、ほとんど映されないから。もっともっと活躍したら、北海道だけじゃなく、全国の誰々となってもらいたいですよね。そうしたらバラエティー番組とか、たくさんオファーがあって、僕ぐらい稼げるから(笑)」

―奈良間にもアドバイスを送っていた
「僕が現役時代に皮の守備用の手袋を使っていて、松ヤニをベッタベタに塗ってグラブをはめて、取れないぐらいのひっ付き感を持たせていたんですよね。なぜかというと、打球を追いかける時にグラブが落ちないように(指を)広げて追いかけるんですよ。余分な力みがボールを捕る時に(支障となり)うまくコントロールができない。僕はどんな打球だろうが、ここ(左手)に意識は全くなかった。松ヤニで、完璧にベタベタにしているので。奈良間くんの守備用のグラブを見たら、スエードの生地で松ヤニとかスプレーが吸い込まれるので、あまり意味がなかった。皮製を使ってくれたら普通に走れるよ、ということは言いました」

―1カ月間、各選手にアドバイスを
「あまり野球のアドバイスはしませんね。コーチの方たちが、技術的なことは教える。だいたいボケることが多いかな(笑)」

―投打で光ってきた選手は
「今年、勝負ですね。今年で決まります。今年で結果を出せば『ジャンクスポーツ』のスポーツ系から、『酒のつまみ』とかバラエティー系に移動できるんじゃないかと。期待しています」

―野村、清宮、万波への期待は
「まあ、この3人が活躍すれば、この先のファイターズは勝ち続けるチームになると思うので。ファンフェスで野村くんを4番にすると言って、このキャンプはすごくいい感じで来ているんで。ただ、今はプレッシャーのかからない試合じゃないですか。開幕して4番で、6打席くらいヒットが出なかったらたぶん、すんごい打ち方になっていると思う。打たなきゃいけないと。でも60打席あるので、本人が考えるんじゃないすか、しっかりと。もう、尺は十分でしょ(笑)。こんなに長い尺はないでしょ(笑)」

―今後、シビアな見極めになる
「それも楽しいじゃないですか。僕も分かっていないから。ファンのみんなも予想はするでしょうけど、オープン戦の残り5試合くらいで、こういう活躍してくれるんだと。きょうも、若林くんに左ピッチャーに対して左打席に立たせて、可能性を広げるための取り組みをやってみたりしているので。開幕戦は皆さん、どんなスタメンがくるのかな、というのを期待しながらオープン戦を見てもらえたらうれしいですね」

―選手へのアドバイスが減少したのは、3年間の成長があるからか
「そうそうそう。もう勝ち方が分かっているだろうし。山県くんはポイントが近くないですか。最後のショートゴロも。『三振してもいいからタイミングを早く取ってポイントを前にして打ちなさい』と。いいファウルを打っていたんですよね。あそこのポイントなんですよ。あそこのポイントで打つ練習をしていった方が彼は早いですね。どうしても押っつけようとか、押っつけるためにポイントを近くして、よくボールを見て、だと遅いんですよ。あれだと軽く振っても飛んで行かないから、というアドバイスとかちょっとしましたけどね」

―明瀬、山県は監督が見たいということで呼んだか
「そうそうそう」

―2人ともいいところを見せているが
「ですね。山県くん、今のところいい守備をしていますけど、1軍のレベルになってくると打球も変わってくるし。そのへんを経験させたいですけど、まずは2軍でいろんな打球を受けて、いいヒットを打って、野球観を覚えてもらってからかなと思います」

―明瀬はどう見ているか
「いい振りをしていますよね。思い切りがいいし。僕的にはサードで鍛え上げた方がいいのかなと。セカンドの足の運びの選手ではないかなと思いますけどね。それは稲葉監督がいろいろ考えながら。外野も面白いかなと思います。指に引っかかった時はいいボールが行っているんですけど、まだ引っかかっていないことが多いから。外野で大きなスローイングのフォームで遠くに投げる練習をさせてからがいいかなと思います。可能性がものすごくある選手なのでいろんなことを今、させてもいいんじゃないですか」

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―田宮は開幕に間に合いそうか
「寒いからね…。ハワイに行って治してこい(笑)。暖かいところに行って。エスコンか鎌ケ谷、どっちがいいと思います? エスコンね。エスコンに連れて行きながら。治療の機械とかも揃っているし。ただ、どれぐらい痛いというのは本人しか分からないからね。試合でセカンドスローを5球、投げなさいと言えば、しっかり投げられると思う。それでビーンと一発で来ることがあるんですよ。肘に関しては。それが1回でも来ると腫れてきて、柔軟性がなくなってきて、バッティングでも大きく振れなくなってくるのが心配は心配ですけど。でも、心配ばかりしていたら上には行けないから。みんな、どこかあるんですよ、レギュラーの選手たちも。痛いところをかばいながら試合に出て結果を出した者がレギュラーですから。痛くない選手なんかほとんどいない。僕は痛いところなかったんですけど。頭が痛いぐらいで(笑)。でも、それだけ試合に対してリラックスするコツっていうのは、僕、すごいうまかったから。それでけががなく。デッドボールに対しても普通のバッターだったら打ちにいって、わあっと逃げるじゃないですか。僕は逃げてしまうと力が緩むから、余計に骨折とかあるんじゃないかなと。当たると思ったら、力を入れて当たりにいくんですよ、ぐっと。腕でボールを捕るみたいな感じになると、力が入っているからポンと落ちて打撲だけで終わる。(避け損なうと)変なところに当たってしまうじゃないですか。そういうのもプロで長くやっていく秘訣(ひけつ)というか。きょう、上川畑くんは打った後、ヘルメット(が取れた)。ロン毛を見せたかったのかな(笑)。あれも危ないね。打ちにいった時にズレないのかなと。大きめのヘルメットはかぶりたくないでしょ。しっかりグっと締めたいでしょ。ピッチャーでも帽子が取れるのは嫌じゃないのかな。俺、くくりたいタイプなんで。あと、靴ひもとか。高校時代かな、靴ひもが長くて、ちょっと左後ろの打球に対して行った時に、スパイクの歯がそのひもに入って、こけた時に手首を突いて反対を向いた(負傷した)選手がいたんですよ。それから、すごい短いひも(に変えた)。現役中もひもの長さをオーダーしていたんですよね。帽子と靴ひもとかはしっかり。僕の得意な(けがにつながる事故が)起こる前に直す、というところですかね」

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