【一問一答】金村尚真 3回無失点も「本調子ではない」 完成度を高めて開幕戦へ
先発し、3回を無失点に抑えた日本ハムの金村=撮影・小田岳史
■練習試合 味全3ー12日本ハム(2月24日、Enagicスタジアム名護)
日本ハムの開幕投手に内定している金村尚真投手(24)が24日、沖縄・名護で行われた台湾・味全との練習試合に先発し、3回4安打無失点に抑えた。シーズン開幕までおよそ1カ月。大役を担う3年目右腕は課題を一つずつ解消し、万全の状態に仕上げていく。登板後の一問一答は以下の通り。
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―投球を振り返って
「力んで高めにふかしていたので、まだまだ本調子ではないのかなと思います」
―きょうはどんなテーマを持って試合に臨んだか
「追い込んだ時にスプリット以外の変化球で空振りを取れるか、あとはインコースにしっかり投げきれるか、意識していました」
―テーマに沿って投げられたか
「(実戦登板)2回目にしてはインコースにしっかり投げきれていたので、そこは継続してやっていければ」
―開幕戦も外の球場。寒さへの対策、準備は
「初回と二回はまだ体がうまく動いていないな、と感じていて。三回になってちょっと動きだしたので、アップの量や球数を増やしたりできたら。そうした意識が足りなかったかなと感じました」
―3回4安打無失点。収穫を挙げるなら
「追い込んだ時に前回はスライダーが高めに抜けて。きょうは低めにしっかり行く場面が何度か見られたので、そこは収穫かなと思います」
一回、力投する日本ハムの先発・金村=撮影・宮永春希
―相手が台湾のチーム。独特の応援もあったが
「投げる前は、日本とちょっと違うなと感じましたけど。面白い文化だなと。日本だと楽器を弾いているイメージがあったんですけど、マイクを使ってやっていたので面白かったです」
―キャンプ最後の実戦登板を終えた。キャンプを総括して
「しっかりトレーニングもできましたし、球数を投げることもできたので。やっぱり一番は、けがをしなかったこと。良かったんじゃないかなと思います」
―開幕投手を告げられて臨んだキャンプ。過去とは違う状況だったが
「そんなに思い詰め過ぎてもダメだと思いますし、そこまで意識はしていないですけど、今までとは違って、投げる場所が決まっているので、結果を残さないといけない、周りから認められないと、ということを感じながら過ごしていました」
―どんな1カ月になったか
「やりたいことができましたし、すごく充実したキャンプになったと思います」
―やりたいこととは
「トレーニングだったり、投げ込みだったり。体の調子が良くなくてできないとか、そういうことがなかった。いい体の感覚で練習することができたので良かったです」
―開幕まで1カ月。どう仕上げていくか
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「まだまだ本調子ではないですし、これからエスコンに戻ったり、ほかの球場も含めてオープン戦が増えてくるんですけど、球速の面でまだまだ出力が足りない。そこが戻ってこないと真っすぐで押せないので、一番の課題はそこかなと思います」
―田宮とのバッテリー。自ら要望した青いミットはどう感じたか
「すごく良かったです。去年までは黒いミットを使っていて、きょうは青のミットで見やすかったです」
―台湾代表メンバーも含まれていた打線だったが
「すぐにヒットを打たれたので。初めて対戦するピッチャーに対してアジャストしてくるのはすごいなと感じました」
―縦のスライダーはあまり納得いっていない様子だったが
「僕の性格上、完璧を求めすぎちゃうので。田宮に聞いたら、良かったと言われた。僕の中ではもうひと段階、上にいけると感じているので、そこがまだ物足りないところですかね」
―上の段階とは何を求めるのか
「(スライダーの)球速ですかね。今は130キロいかないくらいだと思うので、そこが130キロ台前半ぐらいになってくると、使いやすい球になるんじゃないかなと思います」
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―どう改善していくのか
「真っすぐの出力が上がってくると、おのずと変化球の球速も上がってくると思う」
―直球は146キロが出ていたが
「ちょっと寒かったですし、そこそこかなと思うんですけど、焦りもあるので、もう少し出てほしいかなと」
―前回はスライダーが高めに浮いた。どうアプローチを変えたか
「曲げようとして横の動きが強くなっていたので、しっかり縦に体を動かすことを意識してやった結果、抜け球が少なくなったので。それをきょう試して良かったです」
―伊藤もそんなイメージだったのか
「大海さんと投げ方が違うので。自分の感覚に照らし合わせて、ということになるので、そこはちょっと違うのかなと思います」
―決め球が増えると大きい
「欲を言えば、全部が決め球になるように目指していけたら」
―変化球は及第点か
「いや、変化球がダメでした、きょうは。決めようとした時に高めに浮いたり。カウントを取る時にボール球になって、カウントを悪くして、真っすぐしか投げられない状態が続いたり。早めに追い込むと楽になると思う。変化球でストライクを取れるとリズムも良くなる。腕を振った状態の変化球でしっかりカウントを取れるのがベストだと思う」
―開幕までにベストにもっていけるという自信、手応えは
「手応えは感じていますけど、まだ自信があまりないので(笑)。それは後々、付いてくればいいかなと思います。徐々に合わせていければ」
―無失点に抑えたことについてはどう捉えるか
「シーズン中ならゼロで抑える結果が一番、大切だと思うんですけど、今の時期はゼロというよりは内容を重視しないといけないのかなと。ゼロに抑えたから、いいピッチングとは言えないので、そこは内容を重視してやっていけたら」