■練習試合　味全３ー１２日本ハム（２月２４日、Enagicスタジアム名護）

本人も納得の１回パーフェクト

　日本ハムの山本拓実投手（２５）が２４日、台湾・味全との練習試合で八回からマウンドへ。キャンプ３度目の登板で、３者凡退と安定感のあるピッチングを見せた。

　「前回よりも良い感じに投げられたので、順調に来ているのかなと思います」と、うなずいた。

前回は〝ゆうやまーん〟コンビで古巣と対戦

　前回１８日は、北谷で古巣・中日を相手に登板。同時期にトレードで加入した郡司との〝ゆうやまーん〟バッテリーで臨んだ。

　「シートバッティングかなと思いましたね。ちょっと不思議な。岡林、村松、樋口さんとか対戦した３人とも一緒にやっていたメンバー。岡林とか変顔してきましたし（笑）。２ボールから変化球を投げたら、えっ？　ここで変化球を投げるんすかみたいに見てきたので、ふざけているなって」。旧交も温めつつ、ここまで順調な調整を続けている。

愛妻からのプレゼントを駆使

　今キャンプから、新たに始めたことがある。その名も〝やまーんレポ〟。１月３１日の誕生日に夫人からもらったワイヤレスキーボードを駆使して、節目節目でトレーニングの内容などをｉＰａｄに打ち込んでいる。

　「パソコンのキーボードを奥さんに誕生日プレゼントに買ってもらって、それでサラリーマンぽく。キャンプのレポート、思ったことを書いています。来年にもつながるので、一石二鳥かなって。携帯とｉＰａｄに、ぽい文章がいっぱいあります」

将来的にも活用できるレポート

　登板後など、思い付いたことをメモ帳に書くことはあった。

　「１年後とかに見ても読みやすい。自分の文字で書くと、後で読めなかったりする。今年のキャンプ、こういうこと取り組んだな、と自分の中では分かりやすく文章にできた。来年にも生きるかなと思います」。文章にまとめておけば、いつでも気軽に見返すことができる。

同じく中日から移籍の福谷は「ｎｏｔｅ」を使用

　中日からＦＡ移籍してきた福谷の影響も受けた。合同自主トレを行ったこともある先輩は「ｎｏｔｅ」で投球の振り返りなどをつづっている。

　「福谷さんがｎｏｔｅをやっているので、いずれはちょっとやってみたいなって。発信するか分からないですけど、出すにしろ出さないにしろ、自分の財産になるかもしれない。今、当たり前にしているトレーニングとかは１年後、覚えていない。後から見たら、あっと気付くこともあると思うので。暇つぶしにやってみたら、文章で残しておくのはいいかなって」

狙うはクローザーのポジション

　ブラインドタッチはできないというが、タイピングはお手のもの。守護神の座を狙う２５歳は〝やまーんレポ〟の作成にいそしんでいた。